EISEIのジャケット写真

歌詞

kougen

Sahnya, kragamusa

白い屋根に光が反射して

新しい朝が生まれた

夜はじっと黙ったまま

悲しみの終わりを告げた

光が線になって

過去から現在に始まり

悲しみやよろこびといった感情まで

数えきれない点をつなぐ

そうしていつか

均整のとれた蜘蛛の巣に

雨粒が溜まって煌めくように

控えめに それでいて美しく輝いて

わたしの心を動かした

目を凝らすと

光源のひとつひとつが

強い光を放っていることに気がつく

眩い光の中をじっと見つめるとやがて

膝を抱えて丸まっていた

どこか懐かしい

その感覚を思い出した

わたしとして生まれる前から

知っていたような気がする

海から来て空に帰る

その記憶を反芻する

そうして、突然 ハッキリと理解った

この地上に存在する

すべての物質や

すべての生命が

わたしというものを作り上げたのだ

こんなにも美しい朝を

わたしはほかに知らない

こんなにも愛おしい朝を

わたしはほかに知らない

幾星霜の命の上に体を横たえ

その者たちの声を聴く

扉が開き 全身を巡る血液に乗り

その恩恵が沁み渡っていく

生命が満ち満ちて行く

夜明けの鳥が尾をなびかせ

祝福するように飛び立った

夜はじっと黙ったまま

昇る朝日の中に消えていった

目を開けても

醒めない夢を見ている

  • 作詞

    Sahnya

  • 作曲

    kragamusa

EISEIのジャケット写真

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EISEI

Sahnya, kragamusa

新潟出身のアーティスト、Sahnya、kragamusaによる共作シングル「EISEI」。本作のコンセプトは生命の誕生。シンガー・Sahnyaの歌唱スタイルは冒頭のpoetryから始まり、シンプルに表現を削いだメロディーと壮麗なchorus work、言葉と歌の響きによって自らの死生観を表現。ビートメイカー・kragamusaによる音作りの全編はsynthesizerを主体として構築され、無機質で近未来的な音の中にも叙情的なエッセンスを落とした。忙しなく生きる私達現代人のルーツ、今は忘却の彼方に在るその大切な記憶に想いを馳せた一作。

アーティスト情報

  • Sahnya

    新潟、雪国育ち。10代でサイケデリック・ロックに傾倒したことがきっかけで音楽に目覚め、ライブハウスで歌い始める。バンド活動を経て2015 年ソロ名義でのアルバム「FRASCO」リリースを皮切りに、ソロ名義での作品リリースや客演参加、県内外のライブ出演等活動。最新アルバムは2022年12月リリースの「Better Than One」(ビートメイカーに最愛の友人、goodtripexpressよりprinceとanus or hawaiが参加)。2023年6月県内ビートメイカーをフィーチャーしたTATANEとの「Soul Kitchen」・Yojiro Andoとの「DAWN」をリリース。様々な作風のビートの上をアンニュイなラップスタイルから美しく緻密なコーラスの音像まで捉え切り、鮮やかに乗りこなすリリシスト。

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    Sahnyaの他のリリース
  • kragamusa

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