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菩提樹は、仏陀が菩提樹のもとで悟りを開いた瞬間を描いた瞑想的な作品です。
ひとり静かに、集中しながらも、意識は果てしなく広がっていく——
その精神状態を音で描いています。
低音のSarodによるリフレインが、ループとして静かに呼吸のように打たれ、
そこへ鼻笛のユニゾンが内側の声のように重なります。
主旋律はSarodで静けさを織り、
後半では弓奏されたSarodが響きを広げ、空間を包むように展開します。
コウサカワタルは沖縄出身の音楽家。三線やサロード、ダンバウなどアジア各地の楽器を用い、印象派の絵画のように静かに佇む音の風景を描いている。 彼の音楽には、かつて合唱の中で感じた「異なる声が、それぞれの役割で響き合う」感覚が息づいている。 低音が支え、旋律が舞い、響きが空間に広がっていくように。音程や音色、背景の異なる楽器たちが、それぞれの違いを尊重しながらも、調律を通じて歩み寄り、ひとつの調和をつくり出す。 風や光、島の記憶や空気が織りなす、やさしくも深いインストゥルメンタルを制作している。