Lyric

濁った時間 秒針はまだ

あの日から動かぬまま

二つの星は 重なることなく

送らないまま 書き溜めたメモ

見返してはそっと閉じた

対岸で立ち尽くす 弱い僕

愛した分だけ 君は遠ざかる

感情を殺して 別の僕を作った

アンバランス 君とロマンス

天秤にかかる愛と愛は

笑い合えたあの日のように

つり合わなくて

愛してないならばそう言って

やがて消える火を吹き消せないまま

待ってる

汚れた思考 歪んだ自画像

憂うべき愛の形

不毛な夜が 体を手招く

誰かがくれた 甘い果実を

吐き出すまで

虚しい朝ループする 愚か者

交わり合う度 時は色褪せる

錆びたサドルで 青春の坂を下った

半端な嘘 飲まれる空虚

孤独を埋める冷たい体

千切れかかった赤い糸が

足に絡んで

忘れたいはずの思い出が

どんな時も僕の記憶の扉を

ノックする

高架下を 僅かに照らす

天秤座の明かりで

今日も歌う 逃げ場のない夜