For central Front Cover

Lyric

ke

GESO

「ぼくだけのものになってしまったそらで」

「ゆきがおしえてくれた。」

「ぼくにねつがあること」

「けさないように、またともさないと」

「ぜんぶこぼさないように」

「わらえるように」

崩れていくこの世界で

「僕をどうか連れ出して」ばっか反芻し

螺子まいて、ネジ巻いて

君も見えずに 進み続けていたんだ。

不条理を不条理としか呑み込めない。

それなのに「光になりたい」とか

もう救えない。

何にも見えていなかった。

考えるのやめていたんだ。

生きること、向き合うこと

全部仕方の無いものとして。

望みだけ残してしまった。

理想ばかり言葉にしてたんだ。

なんにも形にしてないばかりで

言葉に縋っていたんだ。

「分からない」って言って

逃げ続けていたのは僕だった。

大人になれないまま

稚拙なまんま

自分を俯瞰して

誰かを演じて

誰かを借りて

そんなこと今になってわかった。

認めるのは僕自身だった。

崩れていくこの世界を、

僕は受け入れないといけないんだ。

僕が「僕」である限りは

君を救えない。

影の中にいること、

自分だけ気づいていないまま。

暗闇から両手をさし伸ばしても

引っ張られる迄。

誰かを救おうとして言葉ばかり接いでた。

その言葉と過程が僕も君までも壊していた。

「ごめんね」なんかただの甘い紙に過ぎない。

遅すぎる自戒と成長と後悔を抱いて

今を生きられなかった 呪いを全部解いて

今の僕をここに遺していく。

灰になったこの世界で

片道の再生をはじめよう。

美しい言葉も

閉じ込めた檻も

何も要らないさ。

君の光になりたいから

「君」を壊して再生するんだ。

不条理と思う世界さえも

誰かの幸せで。

見えるのにも気づくにも

あまりにも時が経ちすぎていたよ。

もう螺子巻くのはやめたんだよ。

もう壊すのさ。

君のいない春が来て、

それでもこの世界は

焼き直しじゃない。

僕の話はもう終わらせたんだ。

君が君で

僕が僕なら

耐えられるさ。

  • Lyricist

    GESO

  • Composer

    GESO

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