Lyric

限りなくゼロに近くなるように

果てしなく永い時間を見つめた

「なぜここに？」

そういえば考えたことなかった

染みついた呼吸法じゃダメ？

透明の水槽に

色混ぜ合わせるように遊んだ

息が今整ったのは

くだらない謎や

埋まらない解答欄

ほっといてもまあ良いんじゃない？

お手本になれなかった

透き通る人になりました

怒りや悲しみを謳うために

あの人になりたかった

でも憧れはシミになりました

何層も折り重なった透明の先に

渇き癒せないこんな砂漠では

誰も変わらないそんな勇気では

言葉交わせないこんな空気では

やがて朽ちてゆくような自由

「なぜここに？」

もう一度問われて今分かった

「ありふれたい」

ただそれだけ

浮かばれない最期か

くたばらない第六感

信じてみてよ最終回

あの輪に入れなかった

透き通る背景になりました

痛みや慈しみに触れる度に

誰ひとり分からなかった

けれど私は私と知りました

何度も折れ曲がった創造の先に

限りなくゼロに近くなるように

果てしなく永い時間を見つめた