Lyric

そぞろに揺れた　そこにあったはずだった

すり抜けていくようだった　どうにも…

ぼんやりと曖昧で稚拙な世界に

ふわふわ溶けていく私がいた

うたかたなんかじゃない

足先まで浸かった

透とした泥濘に逢瀬

凛と飾って毒を為す

まわる　まわる　まわる

ゆらりら

催花雨に濡らした

身体が乾かぬように

冷めぬように継ぎ足していくんだ

それって幸せかい？

問い掛ける私に

まだ覚めるには早いかな

なんて

見慣れた光景だ

着慣れた制服だ

聞き慣れた声が響いてる

憧れの先輩と出かけたあの日を

またまた繰り返している

みたいなんだ

愛と夢と心と気持ちを焚べたなら

灰となって散るでしょう

私とわたしを繋いでる

それを理性と呼ぶらしい

幸せを、幸せをどうにか手に入れようと

考えた末に気づいた

どうにも、この世界は

駄目だ、駄目だったらしい

総創再生

解像度の荒い

未来も過去もない

ハリボテであることの美しさが

味蕾を刺激する

深く遠くまた

それを光と信じて

微睡に溶ける

空に落ちていく

こちら側に背を向ける

私の態度は怠惰が招いた

負のユースタシー

初めからわかってる

うたかたなんかじゃない

足先まで浸かった

透とした泥濘に逢瀬

ずっと、わたしの幸世界

ずっと　ずっと　ずっと！

それでもどうにもならないよ

現実は私のことを逃すまいと

荒れた部屋を埋める

寂寞と孤独を

今日も紛らわすように

眠る

混ざり合えたらいいのに

なんてさ