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現代のクリーンすぎるデジタルポップの洗練や、お仕着せのアンビエントテクスチャーを100%パージし、90年代のブラー(Blur)が持っていた『Parklife』期のシニカルなユーモアと、オアシスやグリーン・デイ直系の無骨なガレージロックの肉体性を融合させた、BPM130の爆発的なブリットポップ・ガレージです。「画面の向こう側の有識者ごっこ、芸術の前に完成する批評、プラスチックの椅子からダンサーを品評する冷笑主義」といった、SNS時代の空虚な万能感と現代病理を、痛烈な皮肉(sarcastic male punk voice)と圧倒的な自信(absurd confidence momentum)で笑い飛ばす快作に仕上がっています。
マイクの振動板に唇が圧着する2cmの超至近距離(2cm capsule-pressed dry vocal realism)で捉えられたピッチ補正なしのボーカルは、ヴァースでは未編集の生々しい嘲笑(unedited laughing fragments)を交えたスポークン・サングでまくし立て、サビに突入した瞬間、ステレオ幅が左右140%のパノラマへと全開放。まるで初期Blurの「Song 2」を思わせる万人規模の爆発的な集団シャウト(group shout chant)へと雪崩れ込み、アナログテープの飽和感(continuous analog tape bus pressure)が効いたオーバードライブギターと見事なコール&レスポンスを展開します。機械的な完璧なリズム(グリッド)をあえて放棄したローファイなブレイクビーツ(unquantized lo-fi breakbeat drums)と、左チャンネルから不敵に飛び出すパブ仕込みのホンキートンク・ピアノ(cheeky honky-tonk pub piano stabs)が、心地よくヨレる人間のリズムとして最高に生意気な推進力を演出。中盤のブリッジでは、すべての轟音が一瞬で消滅し、1本のアコースティックギターのストラムと、技術的歌唱限界を超えて「自分の靴紐すら結べないくせに」と叫ぶ剥き出しの独白だけになる無警告の引き算(stripped acoustic-only bridge collapse)を敢行。直後に襲いかかる1拍間の完全な無音(真空)という冷徹な空白を踏み台に、マイナス8 {LUFS}という超高音圧のまま最終サビへとノーモーションで大爆発します。最後はスタジオの自動フェードアウトに逃げることなく、乾いた呟きの直後、リミッターがゲートを閉じるように言葉の途中でプツンと完全な真空の静寂(instant cutoff)へと遮断される大傑作アート・ミニマリズムです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。