

あと一歩
あと一歩
この手が届く
あと一歩
燃えろ 燃えろ
夜明けまで
夢の続きも
燃えてゆけ
あと一歩
あと一歩
天下は炎の
向こう側
笑うでもなく
嘆くでもなく
是非に及ばず
……それまでよ
京の夜風が
障子を揺らす
薄月ひとつ
雲に隠れる
遠くの騒ぎ
近づく足音
眠りの底から
目を覚ます
誰ぞ 誰ぞと
問いかけりゃ
聞き慣れた名が
闇を裂く
ああ そうか
お主であったか
言葉はそれきり
風に消えた
【PRE】
尾張の空から
京の空まで
幾つの夜を
越えただろう
あと一歩
ただ あと一歩
届かぬ夢ほど
美しい
あと一歩
あと一歩
この手が届く
あと一歩
燃えろ 燃えろ
夜明けまで
夢の続きも
燃えてゆけ
あと一歩
あと一歩
天下は炎の
向こう側
恨みもせぬわ
許しもせぬわ
夢の続きは
炎の中
……それまでよ
弓弦切れて
槍先光る
紅蓮の影が
畳を走る
右も左も
火の海ならば
進むも退くも
同じこと
鳴かぬ時鳥
鳴かせたこの世
天下の夢も
泡沫の夢
誰が謀り
誰が背こうと
今さら答えは
求めはせぬ
ああ 光秀よ
よくぞ来た
この首ひとつが
望みなら
奪えるものなら
奪ってみせよ
ただしこの意地は
渡さぬぞ
人間五十年
夢か
幻か
花は散りゆき
月は欠けゆく
栄華もいつかは
塵となる
もしもこの世に
明日があれば
夢の続きを
見ただろうか
……否
今宵の月が
最期なら
せめて静かに
笑ってやろう
あと一歩
あと一歩
この手が届く
あと一歩
燃えろ 燃えろ
夜明けまで
夢の続きも
燃えてゆけ
あと一歩
あと一歩
天下は炎の
向こう側
勝ちも負けも
この身も名も
すべては炎に
くれてやろう
是非に及ばず
……それまでよ
夢か現か
灰か花か
明けゆく空に
煙がひとつ
夢の続きは
炎の中
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

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是非に及ばず
Liminal Reverie
**是非に及ばず — Zehi ni Oyobazu —**
天正十年、六月二日。
天下統一を目前にした織田信長は、京・本能寺にて、家臣・明智光秀の謀反に遭う。
信頼していた者の裏切り。
燃え上がる本能寺。
あと一歩で届くはずだった天下。
そのとき、信長が口にしたと伝わる言葉。
「是非に及ばず」
もはや善悪を論じるまでもない。
恨みも、嘆きも、今となっては意味をなさぬ。
たとえ天下の夢が炎に消えようとも、最期まで己の意志を貫く。
人間五十年。
夢幻の如くなり。
本作は、織田信長の最期を題材に、天下人の無念と覚悟、そして人の世の儚さを描いた一曲。
重厚なBoom Bapに、妖しく跳ねるSwingのリズム。三味線と琴の旋律に、深い低音と女性ボーカルを重ね、炎に包まれた本能寺の情景を現代の和製Hip-Hopとして表現した。
夢の続きは、炎の中。
**是非に及ばず。**
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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