![BAKA (feat. あっこゴリラ, 鎮座DOPENESS, HUNGER, ACE COOL & Jinmenusagi) [Mega Remix]のジャケット写真](https://tcj-image-production.s3.ap-northeast-1.amazonaws.com/u13180/r907246/ite907246.jpg?X-Amz-Algorithm=AWS4-HMAC-SHA256&X-Amz-Credential=AKIAJV4VIS2VN3X4CBGA%2F20251028%2Fap-northeast-1%2Fs3%2Faws4_request&X-Amz-Date=20251028T173143Z&X-Amz-Expires=86400&X-Amz-SignedHeaders=host&X-Amz-Signature=a9e370e156624e7c4ca4a72bf63a17a1fc0e24dfb72578472986fa5db634114e)
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「言うこと聞くよな奴らじゃないぞ!!」――6人のラッパーがステージで前のめりになりながら声を合わせてくり返し大声で歌っている。その迫力にただただ圧倒される。2021年12月8日、Moment Joonのワンマンライヴ「White Lies & Blue Truth」でのワンシーン。その場面を目撃した少なくない人が強い衝撃を受けたのではないだろうか。このパンチの効いたことばは、MOMENTが尊敬するいまは亡きラッパー・ECDの曲名で、偉大な先達が曲のなかで力を振り絞ってくり返したものでもあった。ECD はその楽曲を、2003年のイラク戦争に抗する反戦デモの参加者たちを鼓舞するために作っている。日本における“少数派”を勇気づけるためだった。MOMENTは最初にソロ曲として発表した「BAKA」で、そんな約17年も前の日本のヒップホップをサンプリングしたのだ。その後、鎮座DOPENESSとあっこゴリラが参加したヴァージョンがリリースされ、さらにHUNGER、ACE COOL、Jinmenusagiが加わったスペシャル・リミックスが完成した。そして、この6人の素晴らしいマイク・リレーが初めて披露されたのが例のワンマンライヴだった。MOMENTは曲の冒頭で「血は繋がってないけど、シスター/ブラザー」と言う。それはきっとあなたのことであり、私のことでもある。「BAKA」という曲は、“言うこと聞かないBAKAな奴ら”のためのヒップホップにちがいない。(二木信)
プロフィール2025 Moment Joon (モーメント・ジューン) (GROW UP UNDERGROUND RECORDS /HOPE MACHINE FACTORY) 韓国出身、大阪を拠点にする移民者ラッパー。2011年から日本語で楽曲を発表し、2019年からMoment Joonの名前で活動。 代表作『Passport & Garçon』は、日本のコンシャスラップの新しい幕開けと称され話題を呼だ。その後「希望」を探求することに没頭し、2023年には自身のレーベルHOPE MACHINE FACTORYを立ち上げ、新鋭アーティストFisongとのコラボアルバム『Only Built 4 Human Links』を発表。 近年の代表作には、EASTA & hokutoとの「Survive & Celebrate」、SATUSSYとの「I.K.N.K.R.」、「Cuz I Love (myself)」、D-SETO・DJ cer0・9JACK参加の「Blues In My Heart」など。東京現代美術館の30周年記念の展示にも楽曲「Flowers with the Thorns」とMVでの参加で新しい側面も見せている。 日本語による執筆活動も並行していて、自伝的小説『三代』、岩波文庫からはエッセイ単行本『日本移民日記』を発表。現在はWeb岩波で新連載『外人放浪記』連載中。
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