Umbrella Front Cover

Lyric

Umbrella

Xano Ginobili

降る言葉

外に置き貯めて覗くバケツの中

あの夜もひとりで泣いていた

俺には合わないumbrella

フードを被るnightmare

涙が垂れ丸模様のシワを避けるかのように走らせる乱れるline

戻りたくても戻れない

これで生きると言い聞かせるのさ

Likeを突き詰めて放つlove

流行りより好きなものと俺らしいものを詰め込む袋

賢さを忘れた梟

進み方と伝え方が異なるよ

ふたつのmeより大切にするひとつを

世間でいいと思えるものに首を傾げる俺は傾奇者

飲み会も遅れると嘘をつく隠し事

一生なんて儚い すぐ終わりを迎える祭りのよう

どうせ普通になんてなれやしない

傷つけた俺が流す汗涙

躊躇いはやめた

狙いは俺を分からせる

あの熱は冷めないまま

とうの昔に知る この世にいねえnavigator

この手で見つけ出すしかない最適解

身が覚える脳内掲載

ポスタライズされる殺害現場

Impossibleを殺すインポスター

降る言葉

外に置き貯めて覗くバケツの中

あの夜もひとりで泣いていた

俺には合わないumbrella

フードを被るnightmare

涙が垂れ丸模様のシワを避けるかのように走らせる乱れるline

戻りたくても戻れない

これで生きると言い聞かせるのさ

Likeを突き詰めて放つlove

俺になくてあいつらにあるものばかり

今更過去を恨んでもしょうがない

小さく籠り生きるあの頃が懐かしい

この歳になっても白紙に殴り書き 落書き

作れど作れど傾けられない耳

時間と金をかけても感じる無意味

なら今の状態で打てるかよ終止符

上辺より中身 貫き通す意地

虚無の中進み続けようやく拾う僅かな片鱗

この夜行便も朝帰り

深淵の森林に紛れた真実

針が急ぎ足で回る中答え探し

夜に溺れないよう自分を保つことに必死

でも沈む感覚も悪くはない

任せてみる少し 波と成り行き

海を彷徨う瓶の中に入れた手紙

降る言葉

外に置き貯めて覗くバケツの中

あの夜もひとりで泣いていた

俺には合わないumbrella

フードを被るnightmare

涙が垂れ丸模様のシワを避けるかのように走らせる乱れるline

戻りたくても戻れない

これで生きると言い聞かせるのさ

Likeを突き詰めて放つlove

降り頻る雨に1人

傘の代わりにフードを被り

誰もしてくれない道案内

手探りで見つける月明かり

黒く厚く濁るあの先

待ち合わせしてる空うさぎ

すぐに行くから待っとけよ少し

  • Lyricist

    Xano Ginobili

  • Composer

    Xano Ginobili

  • Recording Engineer

    Cee Scotch

  • Mixing Engineer

    Cee Scotch

  • Mastering Engineer

    Cee Scotch

  • Rap

    Xano Ginobili

  • Licensed Beat

    Marco Meyler

Umbrella Front Cover

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    Umbrella

    Xano Ginobili

Xano Ginobiliの3rd single「Umbrella」は、彼自身の“中身”を写し出した楽曲だ。
派手な成功談や自己誇示ではなく、不安、孤独、葛藤、そしてそれでも前へ進もうとする意志。その揺れ続ける内面を、曖昧に濁すことなく描き切っている。

本作では、彼の特徴でもあるリリックセンス、世界観、そして独特な言葉選びがさらに研ぎ澄まされた。雨、夜、フード、月明かり、瓶に詰めた手紙。断片的でありながら映画のワンシーンのように浮かび上がる描写は、単なる比喩ではなく、彼自身の感情や記憶を映す“景色”として機能している。抽象的でありながら感覚だけで終わらず、聴き手の心に具体的な温度を残すのがXano Ginobiliの大きな魅力だ。

この楽曲は、いわゆる「成功宣言型」のラップではない。
むしろ、“答えがない状態で、それでも進み続ける人間の記録”に近い。近年のHIPHOPシーンでは、刺激的なワードやキャッチーなミーム、数字を獲得するための分かりやすい強さが消費され続けている。しかし「Umbrella」は、その流れとは真逆を向いている。誰かに合わせて作られた音楽ではなく、自分の中にしか存在しない感情や景色を掘り続け、その“中身”そのものを作品へ落とし込んでいる。

特に印象的なのは、“守る”というテーマの描き方だ。タイトルにもなっている「Umbrella(傘)」は、ただ雨を避けるための道具ではない。降り続ける言葉、評価、孤独、現実から、自分自身をどう守るかという象徴にもなっている。しかしこの曲の主人公は、完璧に雨を防げているわけではない。フードを被り、濡れながら、それでも歩いている。その不完全さがこの曲をリアルなものにしている。

また、「likeを突き詰めて放つlove」という感覚にも象徴されるように、本作には“流行”ではなく“好き”を信じる姿勢が一貫して存在している。音楽のmeme化ではなく、自身(me)にしか描けないものへ拘る。その姿勢は、ただのアンチテーゼでは終わらない。聴けば聴くほど身体に染み込み、時間差で感情へ響いてくる中毒性を持っている。

「Umbrella」は、誰かに理解されるためだけの音楽ではない。
それでも、孤独を抱えながら生きる人間の感情に静かに触れてくる。深夜、帰る場所も答えも曖昧なまま歩き続ける時にだけ見える景色。その空気を閉じ込めた一曲になっている。

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