Lyric

バスソルトはジンジャー

すくい上げる湯気が香る

泣いていたあの子 怒らせたあの人

情景は浮かび 消えてはまた浮かぶ

笑い声はどこか遠く

世界に1人きりみたい

誰かと比べたら

大して広くはない部屋に

散らかった宿題の数も

そんなに多くはない

ベッドに腰掛け ぐるりと

私を囲むものを眺めたら

手も足も頭の中の動かし方さえも

分からなくなった

ねえ　きっと

生きてくことは

不完全を楽しむこと

描いたスケジュール

自分との約束も

守れなくて また作り直して

ねえ　生きてくことは

間違いを償いきれぬ旅

許されぬこと

時間がなだめてくこと　積み重ね

切なさとかっこ悪さ

永遠に連れていこう

枕元の本の栞は

半年前から同じページ

好奇心は灯を消す度

時間の波に薄れる

中途半端は知らぬ間に

心をすり減らす

口下手は相変わらず

渡せなかった言葉だけ募る

私の想いは伝わらなくても

どうかあの人の明日へと

幸せが 降り注ぐよう

目を閉じて星へ願いかけた

ねえ きっと

生きてくことは

不器用さと向き合うこと

指先が震えて 上手には触れない

傷つけたくないほど

大好きすぎるから

ねぇ

生きてくことは 不確かなこと

その繰り返し

愛情も希望も成功も

ものさしは1秒毎ゆらぐ

置き場のない気持ちなら

抱えたままいこう

明日も待つのは

未完成を見つめる日々

100点の壁には届かないよ

成長するほどに夢もまた背を伸ばす

生きてくことは

このままで私を愛すること

決して綺麗な

ことばかりじゃないけど

顔上げて

切なさとかっこ悪さ

永遠に連れていこう