

突然の君の言葉を 雨がかき消した
The rain we said goodbye in
僕の傘を残して 君がかけていく
いつもの角を曲がる 君の横顔が
いつもと違う 僕にもわかった
何かを決めたみたいに
まっすぐ前だけを見てた
話しかけようとする
僕の言葉が 喉で空回りする
このまま終わる予感だけ
空に浮かんで消えていく
君の声が聞こえないのは
蝉の声にかき消されたからじゃない
夏の日差しは
僕の心に大きな影を作り出した
話しかけることだけで 僕の時間が
止められたかもしれないけれど
僕は立ち尽くし
夏の驟雨が二人を包んだ
The rain we said goodbye in
君が雨の中に消えていく
聞こえるはずもない足音を
濡れたアスファルトに残して
夏の夕立がすべてを 流していく
この雨が 心ごとかき消していく
もしもあの日に戻れたら
違う言葉を選んでた
The words I couldn't say then
あの日の雨が すべてをかき消していった
The rain we said goodbye in
傘もささずに立っていた
君が振り返らなかった
あの夕暮れの駅前
夏の夕立がただ やさしさを奪って
この雨が 名前さえかき消していく
The words I couldn't say then
濡れたままの心に
今もあの日の声が響いてる
言えなかった「行かないで」
夏の驟雨が心の中にも降り続いて
君と僕のページを 濡らしていく
さよならの雨が 胸を叩いている
The rain we said goodbye in
雨はまだ降り続いている
- 作詞者
葉山リナ
- 作曲者
葉山リナ
- プロデューサー
葉山リナ
- ボーカル
葉山リナ

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さよならの驟雨 (令和7年霜月)
葉山リナ
「さよなら」は、いつも雨の音と一緒にやってくる。 傘も差さずに、駅へと走っていった彼女の背中。 あの雨の中、ぼくは何も言えなかった。 「さよなら」は、いつも音もなくやってくる。 そしてあとには、降り止まぬ雨と、胸の奥の余白だけが残る。 通り雨のように過ぎた恋を描いた、静かで切ないバラード。 『さよならの驟雨』――あなたの記憶のどこかに、届きますように。



