曇りのち、 -Code HITSUJI I-のジャケット写真

歌詞

曇りのち、

静描詩家 信和

入り口すぐの雑貨屋さん

吸い込まれるように君は入ってく

ぼくらの行き先とは反対に

興味の向くままに

走って行く君を見て

いつか一緒に歩ける日を

遠く思い描いていた

思えばこの瞬間も

きっといつか恋しくなる

そんな予感が胸の奥で

そっと揺れていた

叱ってしまった声より

伝えたかった想いがあったのに

ぼくの未熟さが

君の挑戦を曇らせてしまった

それでも今日の終わりには

手のひらの温もりだけが残る

許してくれた優しさに

静かに息をついた

小さな扉の向こうで

一人でやろうとしていたね

見守ることの難しさが

胸をきゅっと締め付けた

「できる」が増えてゆく君を

もっと信じればよかった

後悔の後に沈んだ心が

波のように広がっていった

ため息の奥にあったのは

怒りなんかじゃなくて

届かないままの不器用な

愛の 欠片だった

叱ってしまった声より

守りたかった未来があったのに

ぼくの焦りが

君の小さな誇りを曇らせた

それでも夕暮れの帰り道

手を繋ぐ影は並んでいて

言葉じゃなく触れた指で

優しい終わり方を知った

失敗さえも君の歩みで

ぼくの後悔もぼくの歩みで

二人で一つの今日を

ゆっくり 越えてゆく

叱ってしまった声より

伝えたかった思いがあったのに

ぼくの未熟さが

君の挑戦を曇らせてしまった

叱ってしまった日のことも

やがて思い出に変わるのなら

涙よりも温かさを

そっと抱きしめていたい

叱ってしまった声より

守りたかった未来があったのに

ぼくの焦りが

君の小さな誇りを曇らせた

叱ってしまった日の先に

優しい明日が待っているように

眠る君の寝息のそばで

静かに願いを置いておく

静かに願いを

置いておく

君を想って

そっと置いておく

  • 作詞者

    静描詩家 信和

  • 作曲者

    静描詩家 信和

  • プロデューサー

    静描詩家 信和

  • ボーカル

    静描詩家 信和

  • その他の楽器

    静描詩家 信和

曇りのち、 -Code HITSUJI I-のジャケット写真

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ストリーミング / ダウンロード

『曇りのち、』は、
日常の小さな瞬間から生まれた11曲を収録したアルバム。

Code HITSUJIは、
日常の中でふいに心が動いた瞬間を、
音として記録するプロジェクト。

ある日、ショッピングモールの子ども用トイレで、
3歳の息子が失敗をした。

思わず強い言葉で怒ってしまい、
そのあとに残ったのは後悔だった。

その日の夕方、公園で出会った子どもたちは、
暗闇の中でも楽しそうに遊び続けていた。

外灯のない公園だったが、
子どもたちのまわりだけが、
ほのかな光を灯しているように見えた。

怒ってしまった心と、
あたたかくなった心。
その両方を連れて、今日が静かに暮れていく。

またある日、駅のエレベーターの前で、
息子は迷わずボタンを押し続けていた。

乗っていく人たちが「ありがとう」と声をかける。
誰に教えられたわけでもなく、
見て、感じて、選び、
そのまま体を動かしていた。

そして別の日、
息子が「いいよ」と言った、その一瞬の顔が
ずっと頭に残っている。

自分の気持ちを少しだけ引っ込めて、
小さな葛藤を抱えたまま言った「いいよ」。

言葉になる前の、
ほんの一瞬の表情。

その気配が、ぼくの心に残った。

本作に収録された楽曲は、
そんな日常の一瞬から生まれている。

「さっき」
「押し続けるボタン」
「ことばの前」
「少しへ伸びる手」

どれも、
親と子のあいだに流れる静かな時間をすくい取った記録。

『曇りのち、』は、
日常の中にある小さな気配を、
そっと音にしたアルバム。

アーティスト情報

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