

水鏡にひとひら沈む
遠い記憶の名もなき星屑
胸に宿す灯火は
誰にも知られずそっと揺れてた
深い森にひとりきり
ことばを忘れた少女の影
蛍が舞って告げたのは
「この夜はまだ終わらない」と
冷たい風にほどけた髪
つないだ夢がまだ疼いてる
心の奥に消えかけた声
君の名を何度も呼んだ
やわらかな光に君を想うよ
やさしい幻触れられなくても
消えそうな夜にただ一つだけ
確かに灯る君という祈り
音のない雨が空から降りて
すべてを洗い塗り替えてゆく
それでも残る手のぬくもり
心の奥でまだ温かい
寂しささえも抱きしめて
君と見た空胸に浮かべて
痛みの向こうひかりがあると
そっと誰かがささやいた
静けさの中で願いを託す
言葉じゃないもの確かめるように
まばたきの間に流れる星が
君を照らしたあの夜の証
蛍はなぜひかりを抱いて
夜の奥へと消えていくの
それはきっと伝えたい想い
今も誰かを照らしてるから
静寂の中で出逢えた奇跡
儚い夢でも胸に刻むよ
いつかまたここで微笑むために
私は歩く君の残した道
- 作詞者
ⅡトッティⅡ
- 作曲者
ⅡトッティⅡ
- プロデューサー
ⅡトッティⅡ
- ギター
AMANE
- ベースギター
RYU
- ドラム
ⅡトッティⅡ
- ボーカル
リン
- ピアノ
かなで

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ひかりのしじま
ⅡトッティⅡ
『ひかりのしじま』
この曲は、「静けさの中にある光」をテーマに描いています。
人は誰しも、誰にも言えない痛みや、もう届かない想いを胸に抱えて生きています。けれど、そういう“声にならないもの”ほど、本当は誰かにそっと寄り添っているんじゃないか。。。そんな願いがこの曲のはじまりでした。物語の中心にいるのは、言葉を失った少女。
彼女は、深い森の中で、名もない蛍と出会います。
言葉がなくても、ひかりは伝わる。。この“蛍の灯り”が、かつての記憶や、誰かとの大切な夜を象徴する存在として描かれています。サビで繰り返される「君」という言葉には、いろんな意味が込められています。
過去に失った人かもしれないし、もう戻れない自分自身かもしれない。
あるいは、今もどこかで生きている大切な誰か。。。
その“君”を想う気持ちが、歌詞のすべての場面にやさしく差し込んでいます。「消えそうな夜に ただ一つだけ 確かに灯る 君という祈り」
この一節に、自分がこの曲に込めたすべてがあります。
たとえ触れられなくても、確かにそこにあった“ひかり”。
それを忘れないために、そしてまた歩き出すために——
『ひかりのしじま』は、そんな祈りのような曲になりました。
聴いてくださる皆さんの心にも、
小さくてもあたたかな灯火がともりますように。。
アーティスト情報
ⅡトッティⅡ
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