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本作は、日本の伝統的なわらべ歌「かごめかごめ」を、90年代ブリットポップの雄大なスタジアム・アンセムと、シューゲイザー的な「音の壁(Wall of Sound)」で再構築した野心的な一曲です。
冒頭、繊細な琴のアルペジオが静寂を切り裂き、そこへ重厚な三味線のドローンとドリーミーなリバーブが重なることで、リスナーを異次元のノスタルジーへと誘います。歌詞が描くのは、子供たちが消えた廃墟、錆び付いた遊び場、そして「後ろの正面」を探し続ける孤独な大人たちの姿。かつては無邪気な遊びだったはずの儀式が、現代社会の閉塞感や格差を象徴するメタファーへと変貌を遂げています。
サビではOasisを彷彿とさせる高揚感あふれるメロディが爆発し、歪ませた三味線のカウンターメロディが、伝統と破壊の境界線をかき消します。終盤、太鼓のビルドアップによる感情のピークを経て、最後は孤独な琴の音色が虚空へと消えていく構成は、一度入ったら抜け出せない「籠の中」の円環構造を見事に表現。古き良き日本の土着性と、現代的な倦怠感が同居する、唯一無二のサイケデリック・フォーク・ロックです。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。