Lyric

やせた　ゆびさき　そらにかざして

くずぼしをちぎる　きみは

からっぽのてに　かすかなゆめを

にぎりしめては　うばわれてゆく

こわれたまま　なぜかきみの　はりは

あすをさして　ふるえてる

またひとつ　またひとつ　きえたひかり

あのひに　かわした　やくそくだけは

いまも　ぼくのゆびさきに　ぬくもりと

ねがいきざんで　いきている

わけあえるもの　なにもなくて

むくちな　そら　みつめてたきみは

くずぼしのように　ほおをながれてく

しずくの　なまえも　しらないまま

こわれたまま　きみのかさは　いまも

はなをかばい　ぬれている

またひとつ　またひとつ　きえたひかり

あのとき　こぼれた　なみだのねつが

いまも　ぼくのゆびさきに　おもかげと

わずかなねがい　やきつけて

あくなきゆめをおいこし

せかいがきぼうのはて

ひかりとはぐれても

ほしはやみにしずまず

いつもあすをしめすなら

てをのばしたい

まだひとつ　まだひとつ　ひかりはある

ゆびきり　かわした　このてのなかに

またひとつ　またひとつ　うまれるだろう

ひかりが　きえゆく　そのとき　ひとは

そらを　かけたくずぼしに

ささやかな　ねがいをかけて　つづくだろう