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それはまるで、「成熟したジュブナイル」のように......。前作『Friends Again』で、ソング・ライティング、アンサンブルともに滋養とシンプリシティを究めた“プレーン・ロック”を奏でたシャムキャッツ。デビュー以来のその時々においてインディー・ロックの最もみずみずしい形を聴かせ続きてきた彼らが、今再び自らの興味と純真の湧き出るまま、多様な「今の音楽」を「成熟したジュブナイル」とでもいうべき筆致で描き出す。 ヴァーサイタルなプレイで自在な筆致のリズムを書き込んでいく大塚のベース、個性を維持しつつも繊細さと力強さのバランスを更に増した藤村のドラム、各曲を牽引しながらその魅力を最大限に引き出すフレーズを配していく菅原のギター、前作での練達を経て今一度好奇心に満ちた冒険に飛び込んでいくような夏目のソング・ライティングと歌詞世界。オルタナティブ・ロック、ネオアコ、フォーク・ロックetc.これまで彼らが自らの音楽に混ぜ合わせてきたそれらをより深く消化しつつ、時にハウス・ミュージックやオルタナティブR&Bまでもを射程に捉えたような、今こそ、そしてこの先も長く聴かれるであろうバラエティに富む軽やかな傑作が完成!何かを失うこと、さよならをすること、つい逃避してしまいたくなること...日々もたげて来るそんなことを、とりあえずは音楽という壁に、心の赴くままスケッチしてみよう。その落書きはきっと、今までだれも見たことのないような、そして一度見たならばきっと心の何処かに触れてくれる素敵なグラフィティになるはずだから。今日も僕たちと遊んでよ、シャムキャッツ!
2004年千葉県浦安市にて結成し2007年頃より活動を開始する。 結成から解散するまでメンバーは変わっていない。 2009年に1st Album「はしけ」をリリース後、挑戦的に音楽性を変えながらあくまでも日本語によるオルタナティブロックの探求をしてきたバンドである。 メンバー4人の個性的なキャラクターもさながら、そのブルーなメロディに乗る夏目、または菅原の日常を切り取った独自の詞世界も特徴的で人気を博してきた要因であると言えるだろう。 P-VINE RECORDSより「たからじま」「AFTER HOURS」「TAKE CARE」の三作品をリリースした後、自主レーベルTETRA RECORDSを設立。 積極的なリリースと音源とは一味違う熱量の籠もったライブパフォーマンスによってその活躍の場を広げ、ライブツアーは国内のみならずアジア圏にも及んだ。2018年にはフジロックフェスティバルのレッドマーキーステージにも出演する。 2020年6月30日惜しまれつつもバンドは突然の解散を発表したが、その音楽スタイルやインディー精神は2010年代の日本のインディーロックシーンを牽引し、今でも多くのバンド達に影響を与え続けている。
TETRA RECORDS