

夕暮れの道を歩く君の
小さな背中 ただ遠くて
名前を呼べば壊れそうで
風にまぎれて 声が消えた
気づけば僕は 影みたいに
君の傍ら 息を潜めて
優しくなりたいだけなのに
なにもかもが裏目に出てしまう
あの日君が泣いた理由も
僕のせいだった気がして
胸の奥のざらついた傷が
夜ごと疼いて眠れないまま
届けたいよ 届けたいよ
君の世界のいちばん近くへ
許されなくてもいいからただ
心の灯りになれたらいいのに
消えたいよ 消えたいのに
君が笑うと消えずに残る僕で
こんな想いを抱えたままでも
ひかりの届くほうへ歩いていくんだよ
冷たい雨のなかひとり
濡れた指先 震えていた君
傘を差し出す勇気さえ
あの頃の僕は持てなかった
誰かの悪意を避けるように
君は胸の前で手を組んで
「大丈夫」って嘘をつく横顔が
どうしようもなく綺麗だったんだ
もしもあの日の僕に触れられるなら
臆病なんか蹴とばして
君の涙をひとつ拾って
胸の奥にそっとしまっておくよ
君がひとりで傷つくくらいなら
僕が全部背負ってしまいたい
そして願うんだ あのときのように
君の笑顔がまた戻ってきますように
届けたいよ 届けたいよ
君の未来に並んで歩けるように
悔やむほど 愛は深くなる
僕の鼓動がまだ君を探している
消えないよ 消えなくていい
後悔は僕をここへ連れてきた
君の幸せを祈るたび
ひかりはそっと僕にも触れたんだ
君の心が少しでも
あたたかくなれるのなら
僕は今日もそっと願う
“ひかりの届くほうへ、生きていけますように”
- Lyricist
narumina
- Composer
narumina
- Recording Engineer
narumina
- Vocals
narumina

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narumina



