

壁を這う無数の光
アンバーのグラスに沈む
指定席(シート)を立たない私
すり抜ける沈黙の粒
金網(フェンス)越し慣れた投光器(サーチライト)
眩しさを避ける古い癖
「影もまた光の仕事」
笑う声耳を離れない
交差する光線(ビーム)を追って
無意識に氷を鳴らす
触れそうで触れない距離を
無音で回るためらいの夜
「一曲だけ」差し出された手
フロアの熱帯びた誘い
取らないと決めた指先
なぜ少し浮かせてしまうの
遠くなら綺麗に光る
近づけば継ぎ接ぎの球体(ボール)
未完成な自分のままで
この距離をあえて選んだ
防音扉(ドア)開け夜気に触れれば
神泉の坂に響く音
あなたはまだ眩しい場所で
光散らす回転(フロア)の中へ
振り返らず歩く裏通り
誰にも見られず手を開く
掴まないと決めた光が
てのひらで確かに疼く
- 作詞者
Akemi
- 作曲者
Akemi
- プロデューサー
nanayon music
- ミキシングエンジニア
nanayon music
- ボーカル
Akemi

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散光のディスコ
Akemi
「散光のディスコ」は、触れれば始まると知っている関係の手前で立ち止まる、金曜の夜のためらいを描いたミディアムテンポのシティポップ。
神泉のバーのカウンター、ミラーボールが壁に散らす無数の光、アンバーのグラスに沈む氷の音、差し出された手、そして取らないと決めた指先――触れそうで触れない距離の中に、言葉にできない感情の輪郭が静かに浮かび上がっていく。
架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、近づけば体が覚え、覚えたものは消せないと知っているからこそ踏み出せない、自分を守るための距離と、それでも光を目で追ってしまう揺れのあいだに立つ大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、都会の夜、ダンスフロア、沈黙の駆け引き、光と影の距離感を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。
一曲だけと差し出された手の前で、グラスの氷を鳴らすことしかできなかった夜。振り返らずに坂を上りながら、掴まないと決めた光がてのひらで疼き続ける――そんな未完のためらいを描いた楽曲。
Produced by nanayon music.
アーティスト情報
Akemi
1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。
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nanayon music



