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歌詞

おやすみボードレール

Mr.Morick

5時のチャイム

日曜 夕方 まな板むかう後ろ姿

ひとつにまとめた見慣れた髪型

それ以上 望むものはなかった

病めるときは 傷をつけあい

健やかなるとき 傷をなめあい

むき出しのまま つきさしたまま

抱きあい 泣きあい そして笑った

熱い青い季節は去り

ぼくらはあっさり大人になり

新たな感情を覚えなくなり

ただただ生きていくことを知り

退屈にまかせ肌を重ね

終わった頃にはもう夕暮れ

未来のことで心が揺れ

忘れるために またリプレイ

ひび割れた日々のループ

流しに捨てた腐ったスープ

ドアノブまわし きみは選ぶ

バイバイ

そして ごめんね

鍵付きデスク その片隅

隠していたぼくの暗い罪

勘がいいきみ 知らないふり

してたかどうかわからないまま

針の上の天使のよう

冷たい結晶の金平糖

下から近づく揺れる炎

漏れる吐息 はずれるブレーキ

電球消した部屋で光る

レンズに向かい ぼくは喋る

五月雨式に記憶あふれる

涙目になり 嗚咽もれる

諦めよ 我がこころ

きみが残したボードレール

獣の眠りがぼくのゴール

きみだけが見るエンドロール

このムービーをきみに捧ぐ

おそらくきみの胸をえぐる

死ぬまで映像は記憶に巣食う

その想像がぼくを救う

あの日 きみが回したドアノブ

きつくかたく結いたロープ

構図はOK ピースのポーズ

最期の1分 最高の気分だ

  • 作詞

    Mr.Morick

  • 作曲

    Mr.Morick

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ダークでスカムでクリーピーでポップでカオスでキュートでドープなヒップホップ

アーティスト情報

  • Mr.Morick

    異変が起きたのはあの夜からだ。--ガリガリ君の「あたり」を3連続で出してしまったあの夜からだ。 おれの脳は一体どうなってしまったんだろう? 前触れもなく猫アレルギーになった中学時代と同様、なぜだか突然メロディーが浮かぶ体質になってしまった。 通勤途中の駅のホーム。脳から湧きでてくるメロディー。 慌てるおれ。取りだすスマホ。録音アプリ起動。 --鼻歌を歌いながら得意先へ電話をするカジュアルな男と見せかけて、メロディーを忘れないよう録音する毎日だ。ホームのJKの視線が痛くてしょうがない。 それでも曲を形にして再生ボタンを押せば、些細な羞恥心なんて吹っとぶ。 おれは体を震わせながら、いつだってこう思う。 「――神曲じゃねえか」と。 正直、これからおれがなにをしたいのか自分でもよくわかっていない。ただこれだけは確かだ。 今のおれは、ロッカーだ。

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