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福岡を拠点に活動するロックユニット JEIN. が、これまで発表してきた三作品をひとつの物語として束ねたアルバム『das Ich』をリリースする。
収録曲「Sunday, midnight」「狐雨 (Kitsune-Ame)」「Es」は、いずれも Oharu による作詞・作曲作品。ボーカルとベースを Oharu、ギターとドラムを Osato が担当し、二人だけで作り上げられたサウンドによって、一つの内面的な旅路が描かれる。
三曲に共通するのは、「狭間を彷徨う感覚」である。
「Sunday, midnight」は夢と現実の狭間を、「狐雨」は此岸と彼岸、日常と異界の狭間を、「Es」は他者によって形作られた自己と、本来の自己との狭間を漂う。それぞれ異なる風景を映しながらも、その根底には Oharu の内面世界が一貫して流れている。
孤独、憧憬、喪失、諦観、そして受容。
言葉にならない感情の断片は、シューゲイザー、オルタナティブ、ドリームポップを基調とした深い残響の中で溶け合い、曖昧な境界を行き来しながら一つの物語を形作っていく。
アルバムタイトル『das Ich』は、精神分析における「自我」を意味する言葉である。本作は三部作の終着点として、夢と現実、意識と無意識、自己と他者といった境界へ静かに目を向けながら、「私は何者なのか」という問いを描き出す。
『das Ich』は単なる三曲の集成ではない。
それは、境界の上を彷徨い続けたひとつの意識の記録であり、夢、幻想、記憶、そして自己認識へと至る軌跡を刻んだコンセプチュアルな作品集である。
福岡で活動するロックユニット。 Osato (Vo./Gt./Dr.) と Oharu (Vo./Ba.) の2名で楽曲制作および演奏を行う。 シューゲイザー、オルタナティブ、ドリームポップを基調に、深い残響と浮遊感を纏ったサウンドを展開。 触れられない記憶や、名前のつかない感情を、日本的な湿度を感じさせる詞世界の中に描き出す。 不穏さと優しさ、諦観と微かな救済が同居する音像で、まるで白昼夢のあとに残る残響のような音楽を鳴らしている。