

今日は君とデート
メトロの改札ゲート
抜けて地上に出ると
土砂降りの東京
仕方ない、引き返そう
こんな日もアリだろう
AIとディベート
君が持つ僕のiPhone
最寄り駅に着いたら
綺麗な夏の青空
裏道で帰ろう
部屋は掃除してないけど
汗だくの帰路には
いつも通りのお地蔵さん
部屋のドアを開ける
意外と涼しいな
まずは手洗いうがい
ここを疎かにしない
冷えた水を一口
リップが付いた飲み口
君がシャワーを浴びる
除湿で部屋を冷やす
すぐに回す洗濯
今夜君は帰る
お腹空いたね
開くロケットナウ
ケバブにしようぜ
って思ったら閉まってる
まあ仕方ないかって
少しだけ悩む
16時前
二人はパジャマでコンビニへ向かう
選ぶご飯はそれぞれ
生きる人生もそれぞれ
だけど被る「これこれ」
今日は買わないロゼ
逆に買ったドライゼロ
君はビールじゃないでしょ?
ノンアルの缶チューハイ
だって君はまだ10代
今日は観ない映画
ちょっと疲れたから
それはただの言い訳
君と話したいから
狭い部屋に二人
洗濯物を畳み
君の服を干して
ドライゼロも飲み干して
窓を開けてタバコ
冷えた水出しコーヒー
シラフでもっと話そう
逃げてく冷えた空気
夏の空に溶ける
フィルターまで焦げる
予定がいくらズレたって
僕ら二人は遊べる
夜の帳が降りたら
星が見えない夜空
君の服も乾いて
二人で言った「またね」
一人の部屋になったら
ちょっと寂しいから
こんな歌詞を書いてる
日記みたいなもんさ
君は明日夏祭り
友達と集まるし
理由なんて軽はずみ
それでいいよ、夏休み
遊びとバイト、休まずに
僕は言葉を扱うし
しない悪巧み
ならないでね、歌詞書く奴に
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夏休みのある日
Emo Station
『夏休みのある日』は、予定通りにいかなかった夏の一日を、そのまま日記のように残した一曲。
東京まで出かけたのに土砂降り。
食べたかった店は閉まっていて、映画も観ず、パジャマのまま二人でコンビニへ向かう。
特別なことは何もできなかった。
それでも、一緒に洗濯物を畳んで、冷たいコーヒーを飲んで、話しているだけで一日はちゃんと楽しかった。
選ぶご飯も、生きる人生もそれぞれ。
予定がいくらズレたって、二人なら遊べる。
そんな夏休みの何気ない一日を閉じ込めた、Emo Stationの生活の記録。
アーティスト情報
Emo Station
Emo Stationは、横浜を拠点に活動するアーティスト/プロデューサー。 Hyperpop、Emo rap、Glitchcore、Ambient、Electronicなどを横断しながら、作詞・作曲・ビートメイク・録音・ミックス・マスタリングまでを自身で手がけるDIYスタイルで制作を行っている。 作品の出発点にあるのは、日常の中で実際に観測した感覚や出来事。記憶、距離感、孤独、信頼、身体、生と死、そして言葉になりきらない感情まで、ひとつの答えに回収するのではなく、その時に見えた形のまま音楽へ残している。 「揺らぎ」はその表現を構成する重要な要素のひとつ。白か黒かを決めるのではなく、その間に存在するものや、時間とともに変化していく感覚そのものを扱う。 2021年の統合失調症発症、その後の入院生活などを経験しながら活動を継続。そうした経験も作品の背景には存在するが、それだけを自身の物語の中心には置かず、何気ない日常やくだらない出来事も同じ温度で作品にしている。 音楽活動に加え、AIを用いた音楽プロジェクト「Misery」、ファッションブランド「forM」、自主制作ゲームなど、媒体を限定せず表現を展開。 Emo Stationにとって作品は、答えを提示するためのものではなく、その時そこにあったものを記録するためのもの。 変化しながらも、自分の感覚に対して誠実であることを軸に制作を続けている。
Emo Stationの他のリリース
YASHINOKI RECORDS



