Träumerei #01 Front Cover

Lyric

"Impression" #01

Yunoshin

実際、雨はそんなに煌めいていないし、

大した事、閃いてもいないんだ。

ファインダー越しに脚色したって、

意味無いな。脳裏に着色しないで。

そういうものへの憧憬。

と手、届きます様にと少年。

聡明を、履き違えた僕の外郭を、

辿る、模る光景。

午後は微睡み。

窓の方を見ている視線の辺を模ろうとする。

記憶の奥の破片を拾って、

下辺を漂う様な白昼夢。

気怠げな映写機は、

確かな事は言わずに廻る。

ただ、僕のこと、映し取る程、

暇じゃないみたい。

世界は想像以上に複雑で、

思い、描いていて、凪いでいた。希望の帆。

其処で、欠いていた、割いていた、昨日と今日。

けれど、折角それが綺麗でも、

僕の言葉では足りない。

降り頻る、きらきら。屈み、折れる。

間、逸れる。鏡、割れる。

灯は束なって。

実際。雨はやっぱり煌びやかに視える。

消え行くから、光り方を模倣しよう。

サジェストに沿って游ぐ言葉の、

羅列を濁して、踊るオモチャ。

早朝4:00頃、陽光。

妄想よりも綺麗な構図を。

即興劇なんかよりも感じる侭に、

歌う、揺蕩うメロディ。

薄くなった色の部屋の中、

よく、よく眼を凝らして視てご覧。

空の色が差し込む。隙間から。

それが歪んだ世界の綺麗なもの。

世界は想像以上に複雑で、

思い、描いていて、凪いでいた。希望の帆。

其処で、欠いていた、割いていた、昨日と今日。

けれど、折角それが綺麗でも、

僕の言葉では足りない。

振り翳す、未来、今。歪み、曲がる。

謳い、捜す。使い、果たす。

舞台は幕を下ろす。

語り得ないものを、騙る為の沈黙が、

僕の孔だらけの肺胞を満たして行く。

溺れそうになって吐く泡が、恐らく、僕の過ごす街。

快晴、陽が降り注ぐ度、俯いて憂を守る。

「あの時の供述、表出した言葉。その後の事は、如何するの」?

「そんなの知りもしない。日々を嫌う、君の視ない、期待しない、未来次第」。

「後生大事に抱えていた、停滞していた世界観は」?

「いやそもそも、誰かの事なんか知らない」。

  • Lyricist

    Yunoshin

  • Composer

    Yunoshin

Träumerei #01 Front Cover

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