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本作は、SNSでの拡散と中毒性を徹底的に計算して設計されたローファイ・ミニマル・ポップです。104 BPMという心地よい緊張感を伴うテンポの上で、Aマイナーの2コードのみが執拗に繰り返されます。
最大の特徴は、イントロを完全に排除した「突発的な開始」と、4小節目ごとに挿入される「1拍の静寂」です。この静寂と、同時に発生する半音のピッチシフトが、聴き手の脳に「心地よい違和感(不気味さ)」を植え付けます。囁くようなウィスパーヴォーカルと、ドライなキック、そして剥き出しのベースライン。装飾を極限まで削ぎ落としたからこそ際立つ、情報の「欠損」がもたらす美学。無限にループ再生されることを運命づけられた、デジタルの迷宮のような一作です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。