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記録は、ここで破損した。
「CASE No.3: SWEET ROCK」は、
今宿探偵団によるスイングの解体実験、その失敗報告である。
かつて軽やかに跳ねていた旋律は分断され、
リズムは崩壊し、
ホーンはもはや歌うことをやめ、叫び始める。
断片化されたフレーズは不規則に反復され、
静寂とノイズが衝突しながら、
音楽としての輪郭を失っていく。
それでも、どこかに残る“甘い記憶の残骸”。
それは一瞬だけ姿を見せ、すぐに消える。
これは楽曲ではない。
解析不能となった“事件の破片”である。
今宿探偵団。 都市のノイズと静寂、その境界線を追跡する音楽集団。 ビッグバンドジャズを基盤に、ロックの衝動、スカファンクの跳躍、 そしてモダンジャズの実験性を融合。 トランペット、サックス、トロンボーンから成るホーンセクションを主軸に、 リズム隊がそれを暴力的なグルーヴで支配する。 彼らの音楽は、単なるインストゥルメンタルではない。 断片化されたリフ、突発的な沈黙、崩壊寸前のアンサンブル それらはまるで“事件の断片”のように提示され、 やがて一瞬のユニゾンで、すべてが意味を持つ。 ライブでは、即興と構築が衝突し、 同じ楽曲であっても二度と同じ形にはならない。 今宿探偵団は音楽を演奏するのではない。 都市に潜む“電気的な違和感”を、音として記録する。
SNAP