鋼鉄の朝陽が昇って
君はまだ目を覚まさずにいる
静謐なこの街に巣食う
怪物が息を潜める横で
揺り籠から墓場までの
とんだ三文芝居だ
君に触れる間だけに行ける
世界で眠りたい
この身体は痛みを知る
たびに錆び付いてく
その日までは君を覆うように
抱き締めていたい
夜明けを待つのは怖いね
それでも僕らは祈っていた
眠れない夜が
ひとつでもなくなりますように
街では鳴り止まぬサイレン
怪物は今日も等しく吼える
両の掌で
守れるのはそばにあるものだけ
分かってた
誰もが皆 思考を捨て
踊りつづける街は
怪物より恐ろしいものを
観ている気がした
幕を降ろす夜がきたら
僕ら笑えるかな
君が眠る その横で僕は
僕を終わりたい
生きていく事が私に
下された罰だと君は言うんだ
仮にもしそれが
犯した罪の対価だとしても
君に触れた朝に僕は
すべて赦された気がしたんだよ
冷え切っていた
心が息を吹き返すように
罪深い僕らの日々に
はじめから意味などないと知って
紛い物だとしても
君と見つけたそれが僕らの
真実だった
- 作詞
渡井 翔汰
- 作曲
渡井 翔汰
Varrentia の“失楽園”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
- 1
Dead End Holy Land
Varrentia
- 2
PALE BLUE DOT
Varrentia
- 3
RAINBOW'S END
Varrentia
- 4
Ordinaries
Varrentia
- ⚫︎
失楽園
Varrentia
- 6
アンブロイドの花束を
Varrentia
- 7
Piece of cake
Varrentia
- 8
オルター
Varrentia
渡井翔汰のソロプロジェクトVarrentiaの1st Album。前作"FRACTAL"から約1年半振りのフィジカル同時リリースとなる。今作は渡井の死生観を反映した歌詞世界を"死によって潰える聖なる国"を意味する重厚なタイトルで表現、冠しているが、その実これまで自身を形成してきたJ-ROCKと海外のオルタナポップに影響を受けた軽快な楽曲が多く収録されている。
戦争や暗殺、暗いニュースばかりが続いた2022年にかかれた"Ordinaries"や、音楽の元を離れてしまった友人に宛ててかかれた"オルター"、会場限定発売されていた"PALE BLUE DOT"などライブ定番曲をはじめ、退廃的な街を生きる二人を描いた"失楽園"、亡き大切な人に思い馳せる老人の物語"アンブロイドの花束を"など、新曲も含めた8曲入りのアルバムとなっている。
アーティスト情報
Varrentia
2021年6月に活動休止したロックバンドHalo at 四畳半のVo&Gt渡井翔汰によるソロプロジェクト"Varrentia"。アーティスト名の由来は物語を意味する"Narrative"のアナグラムとなっている。
Varrentiaの他のリリース
幻獣出版