Lyric

初めてだったんだ

こんな気持ちになるのは

初めてだったんだ

初めてだったんだ

青く塗り潰した

空が茜色に染まる

霞がかっていた

雲が泳いでいた

「彼氏が欲しい」なんて

ため息をつく君に

「私がいるじゃん」と

ふざけて笑っていた

本音を言えぬまま過ぎ去る日々に

「ずっと続けば」どこか願っている

そんなくだらない妄想を

Campusの隅に綴り

「また明日ね」って別れた

夕暮れを思い出す

壁に掛かっている時計は

今日が終わることを告げて

「また明日に」って逃げた

私を憐れむ

季節が巡って

クラスは別になっていた

距離を作っていた

少し不安だった

「彼氏ができた」って

風が噂を運ぶ

2人の帰り道

1人に変わっていた

あんなくだらない妄想を

十数年も続けた

「いつかは」って気持ちで

時は流れた

こんな

こんな素晴らしい妄想を

くれたあなたを思う

私の気も知らない

彼女は旅立つ

そんな泣いている顔さえも

幸せ故のものと

悟った私が綴る

「L」の離別（わかれ）の唄だ

初めてだったんだ

あんな気持ちになったのは

初めてをくれた

あなたにありがとう