

毎日をただ生きることは 大海原の中 溺れながら
不安を抱えてもがきながら 時が流れることに等しくて
失望するには優しすぎる 希望を持つには残酷すぎる
流されるままに漂よって 僕は何処までも来たんだろう
難しく考えたり 捻くれたりするけれど
求めてやまないものは もっと単純なことだった
風を読んで 翼広げ この高い大地から飛び立った人は
上昇気流乗って 自由な鳥になれた
果てなく狂うほどの青の先を目指し
上空(うえ)を華麗に飛び交う鳥の音色が遠くへ消えても
僕はこの足で 大地蹴って 地面這って 不器用に無様に歩いていく
道が途切れたら迂回して回り道 大地が揺れたら逃げ道を
目的地から次第に離れても 目覚めたら続きからリスタート
線と線の間の 僕は何者になるんだろう
悲しいことは増えていっても 泣ける機会は少なくなっていた
1つの出来事で10を知る 白黒つかぬ事に色付ける
便利すぎる世の中で 生きることに不便になった
異常が通常になる中で 何処までを時代のせいにしてもいい?
気休めばかりの良書 二元論の思考 言い聞かせて得たささやかな幸せも
青々とした芝生 隣見せつけられて いったいどうして正気保っていけばいいの?
美しいものも 醜いものも 捻じ曲がった真実も 賞賛された偽物も
玉石混交 選んでいかなくちゃ
自分の心が食い物にされる前に
どれほど綺麗な宝石を 他の人が持っていて恨んでも
僕は僕なんだろ? あなたはあなたでしょう?
いびつで 滑稽で 強くて 惹かれる
見えない傷を持っていても 誰にも気づかれない 誰にも癒されない
あいつもそうだろ 僕は知らないだろう
同じだよ もっと寄り添ってもいいよ
スポットライト照らされていない 光の無い場所に 大多数(たくさん)の人がいる
この手伸ばせば 暗闇で見えない震えた誰かの手を繋ぐだろう
どうやらまだこの旅は続くから 先は僕には歌えない
溢れ出す感情(すべて)に 褪せない音色(いろ)を付けていきたい
- 作詞者
蒼葉 陽月
- 作曲者
蒼葉 陽月
- プロデューサー
蒼葉 陽月
- ピアノ
蒼葉 陽月

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飛べない鳥たち
蒼葉 陽月
『線と線の間の 僕は何者になるんだろう』
『上空を華麗に飛び交う鳥の音色が遠くへ消えても
僕はこの足で 大地蹴って 地面這って 不器用に無様に歩いていく
』
情報が乱立し、たくさんの称賛と非難を目にする時代。
人と比較してしまうこと。落ち込む必要のないところで落ち込みやすくなっている。自分で選んでいかなきゃ、心が食い物にされてしまう。
僕は何者なんだろう。誰かのようになれるのだろうか。
「ダークさ」と「希望」が交差する楽曲創作に挑戦。



