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歌詞

ファンタジーの住人

マシリト

孤独には勝てないという

部屋中に敷き詰めたカーペット

窓際に並べたまま

こっちを睨む

古びたモンスター

二度あることは

三百回繰り返したとしても

無くしたことにすら

気づかないふりをしてるのだろう

優しい嘘をついたり

迷ってばかりのファンタジー

の住人は鬱病

笑顔のあの人の過去にも

騙してばかりのファンタジー

ファンタジーの住人は鬱病

孤独には二種類あって

三度目は君の被害妄想

鏡を覗いてみよう

鏡もまた君を見てる

加害者は孤独だという

孤独に耐えられなかったという

優しい嘘が好きで

選んでしまうからファンタジー

の住人は臆病

真面目なあの人昨日から

疲れてしまったファンタジー

ファンタジーの住人は鬱病

思い出して

作り笑いを浮かべて

溶け込んだふりをしていないかい

優しい嘘をついたり

迷ってばかりのファンタジー

鬱病

誰も彼もがファンタジー

ファンタジーの住人は鬱病

  • 作詞

    印藤勢

  • 作曲

    印藤勢

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それまで鳴らしてきた音のイメージ、積み上げたバンドの立ち位置からの脱却を目指したのだろうと感じ取れる、どっぷり浸かったら抜け出せなくなるようなギリギリの依存症感を堪能できる作風。良い意味で癖の有り過ぎるメロディーと声色、そして歌詞が作り出す世界観は、哀愁と呼ぶには悲しすぎるし、歌謡というには毒づき過ぎていて、多彩なのにモノクロ。思い浮かぶ形容は1曲毎に裏返しになる。聴き終わる頃、ファンタジーの住人になる決心がついているかどうかが重要。 アートワークはHESOMOGE(http://hesomoge.com/)が担当。 2017年、この作品が産み落とされて10年。 活動休止から8年という時間を経て再び活動を再開した今こそ、再評価されるべき1枚。

アーティスト情報

ANTIKNOCK RECORDS

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