生存エモ∞のジャケット写真

歌詞

読まれない手紙

ラムダ

「おとうさんへ」って ぽろっと涙が 手紙に落ちた

明日には わたしが居ない この部屋で

感謝の言葉を なににすればいいか

わからないまま ペンが止まっていた

少し腫れて うまく笑えない 鏡の中のわたし

ちゃんと 伝えたい ありがとうを

遅くまで働いて クタクタなのに

算数ドリル 横で見てくれたね

休みの日は 遊園地で

大きなパフェ ふたりでわけた

坂道で転んで 泣いた私を

強くじゃなくて やさしく抱きしめた

あなたの手のひらが わたしの世界だった

守られていたことを いまなら言えるよ

今日 私は名前を変えて

小さな未来を 生きていくけど

あなたの娘で よかったと伝えたい

門限すぎて 帰った夜に

玄関で 雷みたいな声が飛んだ

「ふざけるな」って 怒鳴られて

泣きながら ドアを強く閉めた

でも次の朝 机の上に

コンビニの 私の好きなカフェオレ

「言いすぎた」とも「心配した」とも言わない

そういうとこ ずるいけど 好きだった

あの頃は なんでそんなに怒るのって

ひねくれてた私が 今は恥ずかしい

ごめんねも ありがとうも

全部 言えずにいたこと

今なら ちゃんとわかるよ

ちゃんと 歩けるかな ヴァージンロード

途中で 涙が止まらなくなったら

「バカだな」って 肩を叩いて

背中を押してくれるよね

あなたの言葉には 愛しかなかったと

気づいたのは ずっとあとだったけど

今日 私は未来を選ぶ

あなたがくれた 勇気のかけらで

ちゃんと幸せを つかみにいくよ

口数が減って 式の話も 急にそらすようになったね

「任せるよ」って 背中向けたけど

声が 少しかすれてた

当日の朝 誰よりも早く

あなたが席に座っていたの 知ってるよ

わたしよりずっと この日を

こわがってたのは あなたの方かもしれないね

あなたの手のひらが わたしの世界だった

守られていたことを いまなら言えるよ

あなたの言葉には 愛しかなかったと

気づいたのは ずっとあとだったけど

今日 私は未来を選ぶ

あなたがくれた 勇気のかけらで

ちゃんと幸せを つかみにいくよ

読まれなくても この手紙は

私の「ありがとう」です、おとうさん

  • 作詞者

    Junya

  • 作曲者

    Junya

  • プロデューサー

    Junya

  • ボーカル

    ラムダ

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『生存エモ∞(Survival Emo Infinity)』は、
すべて“生きている”証を刻んだエモーショナル・ロックアルバム。

恋に泣き、友情に叫び、孤独に震え、明日を探す――
その全部を10の物語として音に焼き付けた作品です。

真夏の衝動で飛び込む「灼熱DIVE」、
眠れない夜にひらく「Dream Shop」、
渡せなかった想いを抱えたままの「読まれない手紙」、
思うようにいかない日々さえ抱きしめる「永遠の記憶」。

開幕の熱狂からラストの余韻まで、エモーションは途切れずに∞へと続く。ロックで心を揺さぶり、ポップで抱きしめ、バラードでそっと溶かす。

君が再生ボタンを押すたび、
「今、確かに生きている」ことのエモさが鳴り響く。

あなたの心のどこかに、そっと“∞の余韻”が残りますように。

アーティスト情報

  • ラムダ

    ラムダは、AIと人間の境界線を軽やかに越える次世代シンガー。切なさと解放感が交差するエモーショナルな J-Pop/ロックを、息をするようなハイペースで発表している。作詞・作曲・プロデュースはクリエイター Junya と生成 AI の共作。未読無視の胸の痛みから夜空の花火の高揚まで、リアルな 10 代・20 代の日常をドラマティックに描き出す。「全点滅都市で、あなたの心だけは見失わせない」それがラムダの約束。

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Lambda Records

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