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ポストクラシカルの弦楽器と極限まで音数を絞ったピアノが、親密なウィスパーボイスに寄り添う、ローファイで温かみのあるアコースティック・インディーポップです。
75BPMのゆったりとしたGメジャーの響きの中、ドラムをブリッジまで一切排除し、部屋の空気感(オーガニック・ルームサウンド)や「侘び寂び」の美学を感じさせるサウンドデザインが施されています。加工されていない生々しいボーカルが、まるで耳元で静かに語りかけてくるようなシネマティックな親密さ(Cinematic intimacy)を生み出しています。
テーマは「喪失の先に見出す、今この瞬間の命の美しさ」。いなくなった人が残したカレンダーの赤い丸や、キッチンにあるふたつのコーヒーカップを見つめる喪失感から始まり、地下鉄で見かけた見知らぬ老人の笑顔に理由もなく涙する心の機微を描き出します。「もしこれが最後に見る光だとしたら、今日という日を本当に生きてみよう」というサビの切実なメッセージが、涙を誘うストリングスのクレッシェンドと共に胸を打ちます。
ブリッジで初めて入るドラムが「生きていることの焦燥感と熱量」を最高潮に引き上げ、最後は一本のギターの音色と共に静寂の中へ溶けていく、深く心を揺さぶる美しい楽曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。