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特別な祝祭やイベントが終わり、人々が去りゆく会場の「夜の終わりの静寂と余韻」を生々しく切り取った、BPM68(Eメジャー)のオーガニック・インディーロック・アンセムです。クリックトラックに縛られない生演奏の揺らぎの中、わずかに音程が狂った(デチューンされた)温かみのあるRhodes(ローズ・エレクトリックピアノ)のトレモロが、ノスタルジックで親密な空間を演出します。ヴァースの控えめなリムクリックから、サビ(コーラス)で部屋全体の残響(ルーム・ディケイ)を伴ったフルスネアへとダイナミックに展開するドラムと、低音を優しく支えるエレキベースが、終わってほしくない夜への切実な執着を描き出します。
ボーカルは、至近距離(クローズマイク)で捉えられた、息遣いが完全に保存されたドライなテナーボイス。ピッチ補正や過剰なスタジオの光沢(グロス)を徹底的に排除したことで、サビの最高潮で魅せる生の感情の震えや掠れが、聴き手の胸を強く締め付けます。後半にかけて2声から4声へと広がっていく panned(左右に配置された)コミュニティ・ハーモニーは、スタジアム・ロックのような大袈裟なものではなく、親しい者同士が肩を寄せ合って歌うような深い信頼感に満ちています。安易なフェードアウトに頼らず、引き算の美学(サブトラクション)によって徐々に楽器が去っていき、張り詰めた『2小節の完全な静寂』ののち、最後に残された1打のRhodesの打鍵が静かに減衰していく幕切れは、言葉にできないほど劇的で美しい余韻を残します。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。