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現代のありふれたポップスの洗練や、無機質なトラップビーツを100%排除し、「30日間降り続いた雨、サイズ違いのコート、20分遅れた時計」といった少し不器用で愛おしい生活のひとコマと、胸を締め付けるような切なさをオーガニックに切り取ったBPM110の極上ブリットポップです。
ピッチ補正(オートチューン)を一切使わない生々しい男性の呟きは、耳元1センチの超リアル音響(1cm至近距離録音)で捉えられており、耳元に唇が触れるほどの至近距離から息遣いや声の震えがそのままヘッドホンにダイレクトに届きます。この楽曲は機械的な完璧なリズム(グリッド)をあえて破棄しており、人間が叩くドラムのわずかなタイムの揺らぎと低音を密かに走るディスコ・パンク・ベースが、心地よくヨレる人間のリズムとして独特のグルーヴを生み出します。さらに中盤のブリッジでは、すべての楽器が突如として完全消滅する圧倒的な引き算を敢行。儚いピアノの和音と剥き出しの歌声だけになった直後、ステレオ幅が左右140%のパノラマへ全開放され、居酒屋で酔っ払った仲間たちが歌唱力に関係なく感情だけで叫ぶ大合唱(泥酔ゴスペル)へと雪崩れ込む劇的な「OH SHIT MOMENT」が訪れます。正式なサビへ戻るその絶頂の最中、フレーズの途中で1拍間の完全な無音(真空)という冷徹な空白があえて挿入され、最後はスタジオの自動フェードアウトに逃げることなく、未解決の幕引き(デジタル真空ストップ)として言葉の途中でプツンとゲートが遮断され、残響を1ミリも残さずスパッと完全な静寂へと着地します。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。