飛び石のポルタメントのジャケット写真

歌詞

飛び石のポルタメント

Akemi

夜の街でしか 知らない人の

育った川へ 誘われた夏

ゴム草履の音 土手を下りれば

「ここが近道」と 草を分けながら

流れの真ん中 並んだ飛び石

瀬音は速く 石は濡れてる

先に跳んだ人 岸で振り向く

足首つかむ 水の冷たさ

跳べば届くか 広すぎる石

渡りたい足と 戻りたい足

向こう岸には あなたの夏が

流れだけが 私を急かす

真ん中の石で 足が止まって

「掴まって」と 声が近づく

借りれば早いと 頭は言うの

足はまだ迷う 濡れた石の上

引地川の 向こう岸を見てた

跳んだ子はみな 遠くへ消えた

私は岸で 見送る子だった

見送るだけは もう終わりにする

「掴まって」には 掴まらず跳ぶ

渡る足だけは 私のものよ

ひと息おいて 石を蹴った

濡れた爪先 あなたの岸に

西日の川原 濡れた鼻緒で

子どもの頃の 岸を振り返る

跳ばなかった子へ 小さく手を振る

夕暮れの土手 二人分の影

  • 作詞者

    Akemi

  • 作曲者

    Akemi

  • プロデューサー

    nanayon music

  • ミキシングエンジニア

    nanayon music

  • ボーカル

    Akemi

飛び石のポルタメントのジャケット写真

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    飛び石のポルタメント

    Akemi

「飛び石のポルタメント」は、夜の街でしか知らなかった人の育った川で、渡る足と戻る足に裂かれる夏の午後を描いたミディアムテンポのシティポップ。
ゴム草履で下りる土手、草を分けて進む近道、流れの真ん中に並ぶ濡れた石、差し出された手のひら、そして待ってくれない瀬音――中間に立ち止まれる飛び石という足場が、関係の次の一歩を測りかねる心の揺れを浮かび上がらせる。

架空のAIシンガー Akemi が歌うのは、渡ること自体は引き受けながら、渡り方まで誰かに預けはしないと決める大人の感情。
70年代後半から80年代初頭のニューミュージックやシティポップが持っていた、夏の川辺、子ども時代の岸、言葉にしない距離の測り方を描く叙情性を下敷きに、現代的な感性で再構築した一曲となっている。

「掴まって」の声に掴まらず、ひと息おいて自分の足で石を蹴るその一瞬。
濡れた爪先で相手の岸に立ち、跳ばなかった子どもの自分へ小さく手を振る――そんな夕暮れの選択を描いた楽曲。

Produced by nanayon music.

アーティスト情報

  • Akemi

    1970年代後半〜80年代前半の「シティポップ/ニューミュージック」が持つ哀愁と夜の空気感を、生成AIと編集で“作品として”再構築する音楽プロジェクト。 Akemi(アケミ)は、神奈川県大和市出身という設定で生まれた架空のAIシンガー。都会の孤独、大人の恋、夜の感情を、ノワール調のシティポップとして歌う。 作詞・作曲・歌唱・ビジュアルは生成AIを制作ツールとして用いながら制作し、「AIの中にある人間味と懐かしさ」をテーマに探求している。

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