神涜アナトミーのジャケット写真

歌詞

フィニス

SheeSawHarm

次失うのは誰

次失うのは誰

次失うのは誰で

また喪ってもまだ

生きる事を強いた必然と

羊水で希釈した神様有様何様

仮初の配慮で濁した性悪説

焼かれた瞼で愛でる花

咲いた空の遺す煙霧に

誰も思いを馳せはしない美徳の軋轢

刹那信仰くたばれ

誕生と躊躇が重なった患いの中であっても

涙で迎えられるはずの神秘に澱み穢す

自分の矮小さから出た卑劣

奇跡なんか授からない

手のひらで確かめた

余りにも早すぎる心音

流れ落ちる砂粒の一つ

言えなかった "いかないで"

ムイン

その涙は君を強くする物じゃ無い

いつも誰かの為の自分だったからそれでも

動けずに迎える朝日の美しさと瞳孔の痛みは

きっと僕らだけの約束

世界地図にはまだ書いていない

手を繋いだ二人を赤く染め上げて

傾く影、延べる夕暮れ

僕らまだ愛を歌っていたかったよ

手のひらで確かめた

余りにも早すぎる死相

おいていかないで、届くまで

伝えるんだ。最後まで

課せられた死も、尽きゆく時も

誰もきっと知りたくなかったよ

残された命で繋ぐ手は

忌みを明かす永遠吐きの君

飾られた死も

全てに於いて意味が在ると信じた

尽きぬ想いも

その途端、僕らは意味を失った

重ねた愛も消える声音も

誰もが言った

"君と生きていたいんだ"と

生きたかったよ

言葉も見た目も愛情も疾患も

嘲笑う自由が認められて

まだ何の罪もない赤ん坊が

切り刻まれて死んでも知らない

愛する人が無惨に殺されるのを

そこで立って見てろ罪人

  • 作詞者

    m.m.

  • 作曲者

    m.m.

  • ミキシングエンジニア

    丸山漠

  • マスタリングエンジニア

    丸山漠

  • ギター

    m.m., g o n g o n

  • ベースギター

    maetaku

  • ドラム

    MOTTY

  • ボーカル

    ユーサク

神涜アナトミーのジャケット写真

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本作『神涜アナトミー』では、ミキシング・エンジニアに丸山漠(a crowd of rebellion)を迎え制作。

一歩ずつ言葉を併せて踏み締める叙情的な"下天"、これから語る悲痛と絶望に相応しい鋭利なサウンドで鳴らすは理から外れた嘆き"外典"。これら「下天 / 外典」を序章として神涜の告白を始める。

有限であるが故に喪失へと結ばれる摂理や己が心の在り方を呪い、無頓着な人々や冷笑的な文明を拒絶する義憤を表現した今作を代表するミドルテンポのアグレッシヴナンバー「フィニス」。

命の理由とは何か?自分が生まれて来た意味とは?解き明かそうとする程に答えが失われてゆく事を認識していても尚、この命だけが止められない。バンド史上最も"歌"に対して真摯に向き合ったロックソング「白夜」。

愛憎。一見整合性の取れない破綻した感情こそが人間の心の正体であることをありのまま発した怨嗟、混沌としたヘヴィネスの殲滅戦。神のみぞ知る人間の終局、その最中の男一匹「白痴夢」。

アーティスト情報

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