湖畔のホテルで、ひとり休もう
ひとまず、僕はどこにも
行けないとして
額縁に印象派、飾る廊下歩く
その時に、僕は君に出会った
『スターシップ』
それがこのホテルの名前
「素晴らしいうちゅうせんよ」
と君は言うが
しかし僕はどこにも行けぬまま、
ひとり
そして流れるメロディ
備えのプールで泳いだ帰り道
ロビーでは君がソファに座って
「悲しそうな顔ね」
僕にそう呟く
「君もだろう」
と僕は合わせるように
『スターシップ』
どこか遠い星に来たみたい
「少し外を一緒に歩かない?」
二人、林を抜け湖のあたり
君が不意に黙って
『スターシップ』
カティーサークも空いた頃
「私、正しい場所にいるのかな」
急に、部屋の灯りが全て消え
肩に、君の温度を感じ
翌朝目が覚め、君はもういない
テーブルの上のグラスはひとつ
湖面が朝日を乱反射させている
ここを出て、次はどこへ行こうか
- 作詞
長谷川拓実
- 作曲
長谷川拓実
長谷川拓実 の“うちゅうせんホテル”を
音楽配信サービスで聴く
ストリーミング / ダウンロード
アーティスト情報
長谷川拓実
1996年生まれ、横浜出身のシンガーソングライター。バンド活動や映画制作(劇伴の作曲を含む)などを行ったのち、2021年から宅録で制作した楽曲をインターネットに公開し始める。初の公開楽曲『ファラウェイ・ビーチ』に、サウスロンドンのミュージシャン、Jordan Rakeiが称賛のコメントを寄せる。各種サブスクリプションサービスにて配信した『汽笛』は、”Pluto Selection (Biweekly)” や “JBSGROOVE WEEKLY”といったプレイリストに選出され、Podcast番組 ”radioDTM” 内の企画、”新曲もってこい自薦SP2022夏” では、大賞に選ばれる。 2023年5月に発売した冬にわかれて(寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎のトリオ)の最新アルバム『flow』では、『snow snow』のアレンジ・ミックスを担当、さらに『水面の天使』にはギター・シンセサイザーで参加している。 2023年7月には1stEP『Tides』を配信でリリース。本作は、2021年からSoundCloud上で公開していった楽曲群に、未発表曲『ロング・グッドバイ』を加えた、活動開始時からの楽曲をまとめたものとなる。本作は、レコーディングからミックス・マスタリングまで、自宅のベッドルームで、全て自分自身の手により制作された。 2023年11月からはライブ活動を開始し、バンド編成でのライブや、ベーシストの伊賀航(細野晴臣や星野源などのサポートでも知られる)とのデュオ編成、弾き語りでのライブを行っている。 Tom MischやArlo Parksといったサウスロンドンのシーンや、Men I Trust、Los Retrosといったインディーバンド、インディーシーンから影響を受けたサウンドメイク。曲名(ロング・グッドバイ)にも引用しているレイモンド・チャンドラーや、カート・ヴォネガット、レイモンド・カーヴァーといった近現代アメリカ文学、それらの翻訳でも知られる村上春樹等から影響を受けた乾いた文体と映像的な歌詞が特徴。
長谷川拓実の他のリリース