

枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
あけぼのより ひもじさ募りて
米もなければ 味噌汁もなし
もののあはれは 腸(はらわた)にて鳴る
「くゎらくゎら」とぞ 歌ふ声あり
冷たき庫(くら)をのぞきたるに
みな凍りたり 或は空なり
あゝ、腹は告げぬ されど告げよ
何かあらば 炒りたまへ!
枯れ去ぬ Remix いと空腹(むな)し
米炊く気力も 失せにけり
枯れ去ぬ Remix されど食ひたし
カップ麺か はたまた干し芋
外に出でんも めんどくさし
コンビニ遠くて 道も寒し
「誰か食はせよ」と思えども
人の家にて飯たかるも 無礼かし
鍋に水張り 火を入れんとす
されど具材のなかりけり
おでんの夢見て ふと気づけば
湯のみぞ煮えたり 悲しけり
枯れ去ぬ Remix いと情なし
何もなき夜を 越えんとす
枯れ去ぬ Remix 今こそ問ふ
おにぎり一つ 買ふや否や
天より降りしは しずけき飢ゑ
これを「夜鳴鳥(サヨナキドリ)」と我は呼ぶなり
枯れ去ぬ Remix 空を仰ぐ
胃の奥底に しみる孤独
枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
外に出でんも めんどくさし
コンビニ遠くて 道も寒し
「誰か食はせよ」と思えども
人の家にて飯たかるも 無礼かし
枯れ去ぬ Remix いと情なし
何もなき夜を 越えんとす
枯れ去ぬ Remix 今こそ問ふ
おにぎり一つ 買ふや否や
天より降りしは しずけき飢ゑ
これを「夜鳴鳥(サヨナキドリ)」と我は呼ぶなり
枯れ去ぬ Remix 空を仰ぐ
胃の奥底に しみる孤独
枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
枯れ去ぬ Remix 空を仰ぐ
胃の奥底に しみる孤独
枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
枯れ去ぬ われの腹(い)は枯れ去ぬ
枯れ去ぬ されど食うべき物 なし
- 作詞者
Oft’n
- 作曲者
Oft’n
- プロデューサー
Oft’n
- ボーカル
Oft’n

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KAREINU
Oft’n
深夜、食材も気力も尽き果てた台所に立ちすくみ、ただ己の空腹と向き合うとき——その飢えは、もはや詩になる。
『KAREINU』は、古語調の詞を大胆にラップと融合させた異色の”空腹文学ミュージック”。何もない冷蔵庫、寒さと面倒を言い訳に外出を避け、空腹に耐える静かな夜。そこに生まれる孤独と、ほんの少しの諦念が、美しくも哀しく響きわたる。
「われの腹は枯れ去ぬ」——繰り返されるそのフレーズは、ただの空腹を越えて、生きることそのものの虚無すら映し出す。具のない鍋、湯が煮えるだけの台所、買いに行くべきか否か迷うコンビニのおにぎり。すべてが、ひとりの夜の抒情詩となって胸に残る。
笑っていいのか、泣くべきなのか。孤独を重ねるすべての夜に寄り添う、シュールで壮大な“飢え”の叙事詩。
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