Lyric

何もないこの街を出たら

大人になれるはずだった

それでも行き場のない私がいて

この大都会をフローティング

人混み揺れる都心に立って

踏み出す先が見つからない

波の中風に叩かれるままに

焦りと汗が滲む

夢に描いたこの街は

ただ煌びやかなだけだった

振り返らない秒針が

早足で行く

気づいて気づいてよ

東京に溺れ

漂うことしかできない私を

トーキョーフローティング

せめて少し

気持ちよさそうに

泳ぐ泳いでく東京の夜を

行方なんか見出せずに

トーキョーフローティング

今はせめて

流されるまま

疲れてしまった表情のうえ

作り笑いを被せてる

言葉にできない夢は何処かへ

消えて霞んでいきそうだ

ただ想像だけしてたのは

上部だけのネオンだった

せめて夜のスクリーンには

幻想を写してよ

見える見えてく本当の東京

先の見えない漂流は続く

トーキョーフローティング

こんなとこで

終わらないように

向かう場所なんてわかんなくたって

足を止めない私が好きだ

トーキョーフローティング

そんな自分を

誇れるように

もうこんな時間だ

そろそろ眠らなきゃ

明日も足が前へ

止まらないように

歩く歩いてく夢の向こうに

まだ迷ったりするんだろうけど

トーキョーフローティング

そんなことも

大事なんだって

泳ぐ、泳いでく高層ビルの

隙間縫って知った顔で

いつかこの街が私に

似合うように