

きみの「いいね」ひとつで 「運命きたーーっ!」って ガッツポーズ プロフィールは 盛りすぎで 実際より 三割増しの俺 十年前の 奇跡の自撮り まだ 現役で 使ってる
「これは 落ちた」とか ほざきながら
ひとりで 恋が 始まる夜
(コーラス:始まってねぇよ)
初メッセから 長文哲学 空気読まずに 自分語り 「深い話が 似合う男」 それが俺だと 思い込んでる
既読が つかなくても
「照れてるだけ」で 片づける
この ポジティブ脳みそ
もはや 主君なし
(コーラス:ただの現実逃避だよ)
I’m faaaaalling! ひとりで falling! きみの「了解です!」で 恋確定 (コーラス:どこが??)
未読スルーの 沈黙さえ
「気持ち 整えてるんだ」と 解釈
I’m faaaaalling!
痛すぎる falling!
脈ゼロの サインも 全無視
カッコいいメロだけ 響くけど
中身は 今日も lonely boy
(コーラス:中身スカスカ〜)
デートは 勝手に 決めた店 「きみが 好きそう」って 雰囲気だけ 財布の中は 死んでるくせに 見栄を張って 俺が ごちそう
きみの話は 五秒で 忘れ
自分の 武勇伝だけ 喋りまくる
帰り際の「またね」に
プロポーズ スタンバイ
(コーラス:おまえだけ 儀式入ってる)
<M> 帰宅 三分で 感謝長文 既読なしで 胸だけ 脱出 「試されてるだけだよな…」 その解釈 百点超え
スタンプ一個で 恋が爆発
(コーラス:単純すぎ)
友だちは ドン引きしてるけど
俺だけ 永遠の 妄想ループ
そして今日 ネットニュースで 見たんだよ 「結婚のきっかけ 職場抜いて マッチアプリ ナンバーワン なんだって」 (コーラス:それ、希望じゃなくて 統計な)
それを見て 俺は叫ぶ
「じゃあ、俺にも チャンスあるじゃん!」
(コーラス:ないよ)
I’m faaaaalling! 終わらない falling! きみの「いい人だけど」で 全滅 (コーラス:鉄板のお断り〜)
その一行で 世界が停止
ひとりの部屋で サックスが 虚しくなる
I’m faaaaalling!
痛みだけ falling!
それでも Swipe を やめられない
未読スルーの 王子さまは
今日も ひとりで アプリに 帰っていく
(コーラス:おかえり、現実〜)
- 作詞者
piroshi
- 作曲者
piroshi
- プロデューサー
piroshi
- ギター
piroshi

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未読スルーの王子様
piroshi
この曲は、たったひとつの「いいね」で恋が始まった気になってしまう男の、
壮大で滑稽なひとり相撲を描いたコミックソング。
既読がつかない沈黙も、短い返信も、
すべてを都合よく解釈しながら、妄想だけが先へ先へと加速していく。
恋は始まっていないのに、気持ちだけが勝手に盛り上がり、
やがて現実に正面衝突するまでの過程が、容赦なく描かれる。
笑えるのに、笑いきれない。
他人事のはずなのに、どこか心が痛い。
この曲は、現代の恋愛と自己肯定感が生む“勘違いの連鎖”を、
ユーモアと残酷さの両方で切り取った一曲。
アーティスト情報
piroshi
『エキセントリック・ヒューマン・ネイチャー』 piroshiは、感情を整えない。 矛盾は矛盾のまま、違和感は違和感のまま音にする。 J-POPを出発点に、ムード歌謡、EDM、コミックソング、自身が生まれた70年代ミュージックシーンから現代のpopsongまで守備範囲は縦横無尽。 ジャンルは選択肢ではなく、状況に応じて“勝手に鳴るもの”。 昨日は切なく、今日はふざけて、明日は少しうるさい。 そのどれもが、同じ人間から生まれている。 歌うのは、正解ではない感情。 説明できない気持ち、言い間違えた本音、 「まあいいか」と「それでも」が同時に存在する瞬間。 piroshiの音楽は、共感を取りにいかない。 それでも、気づいた人だけが 「これ、自分のことかもしれない」と思ってしまう。 人間は一貫していない。 だから音楽も、きれいにまとまらなくていい。 その不格好さごと鳴らす―― それが、エキセントリック・ヒューマン・ネイチャー。 全面開放したい瞬間、ありますか? 気になったなら、 もう聴く理由は十分です。
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