Lyric

おいでませ

此処は醜い欲望の楽園

嘘が渦巻く場所で

貴方は何を望む

近づく正統の音

毟られる思想の果実

滴る禁断の蜜

群がる虫達

御機嫌好う

今日もまた一人

楽園を求めた旅人が来る

嗚呼、なんて綺麗なんでしょう

悲哀なペシミズム

自由を纏ったキャピタリズム

衰退する玉座の下

無実の果実達が

その身を赤く染められてゆく

今日もまた始まった

異端審問の時間だ

事実なんて関係無い

見せしめになればいい

自分は大丈夫なんて

嘲笑する群衆達

黒く染まる集団心理

音もなく崩れ去る

絞首台の上から見える

此の社会の縮図

あの瞳は最後に

何を映したんだろう

醜く肥えた欲望

止まる事ない弾圧の産声

歴史は瞳閉じて真実映さない

消えるシンカの灯火

排他的世界の行く末

異端を非とすれば残る

腐った思想

偽りの啓蒙

地位に絡み付く言葉狩り

此の世界に幸あれ

一つ、また一つ

ほら、失う革命の種

ケセラセラ

薔薇を添えて

此の世界に別れを告げましょう

さよなら

自己愛主義の理想郷に響く

空虚な賛美歌

嗚呼、今更

神の何を讃えると云うのだろう

瞳閉じたその口は

何も云わない

何も伝えられない

始まらない

新たな歴史は静かに眠る