

始まりはあの公園のサイファー
Disじゃなくビート上の会話
Homieの手が上がったバースが
網膜に残ってこの有様
側から見りゃ「誰このおっさん?」
他人の視線慣れっこなもんさ
ライブ場慣れ、回数重ね
気づけば毎回財布空です
言いたくないが恥は多かった
経験が糧に俺の宝
1人じゃ何にもできないから
優しくすることまずは学んだ
先だけじゃなくて過去も見る
本当の自分愚かと知る
怠惰の時間無駄と気付いて
ようやく立ったスタート地点
どれだけ年月経っても
どれだけステージに立っても
大切なものは変わっちゃない
路上の声、途上の歌
どれだけ歳を重ねても
どれだけ環境変わっても
大切なものは心にあった
路上の声、途上の歌
たかだか数年のキャリア積んで
ベテランくらいの歳になった
中途半端でも近道ないから
遠回りをして得たMycolor
リリック書いても、ビートに乗っても、
レコードdigっても、disを喰らっても
未だに広がるdistance
現状打破に四苦八苦
自分に甘くなることもあった
不義理を働いたこともあった
それでもこんな俺に期待
してくれてるから諦めない
見る側から見せる側になった
地に足付いたdaydreamラッパー
夢を語るほど若くはないが
あきらめるほど老いちゃいない
どれだけ年月経っても
どれだけステージに立っても
大切なものは変わっちゃない
路上の声、途上の歌
どれだけ歳を重ねても
どれだけ環境変わっても
大切なものは心にあった
路上の声、途上の歌
- 作詞者
Tempest
- 作曲者
G-KANKAKU
- レコーディングエンジニア
Qre
- ミキシングエンジニア
Qre
- マスタリングエンジニア
Qre
- その他の楽器
G-KANKAKU

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路上の声、途上の歌
Tempest
- 2
路上の声、途上の歌 (Instrumental)
Tempest
このリリックは、路上のサイファーから始まったラッパーの軌跡を、等身大かつ誠実な視点で描いた作品である。
Disではなくビートを通した対話としてのHIP HOPを原点に据え、他人の視線や失敗を恐れず場数を踏む中で、恥や後悔すら自らの糧として積み上げてきた姿が浮かび上がる。
過去と向き合い、自分の愚かさを知りつつも、仲間や環境に支えられながら前へ進むことで、本当のスタート地点に立ったという実感がにじむ。
年月や年齢、立つステージが変わっても「路上の声、途上の唄」という軸は揺らがず、変わらない核心を抱え続けることが本作の主題である。
また、キャリアが浅くとも年齢を重ねたラッパーとしての葛藤や、近道のない道を遠回りしながら手に入れた“自分色”の価値を示している点も特徴的である。
見る側から見せる側へ立場が変わっても、期待してくれる人々への責任を背負い、夢を諦めない姿勢が強く響くリリックである。
アーティスト情報
Tempest
1987年生まれ、大阪府出身。 中学時代に友人宅でHIP HOP を教えてもらったことをきっかけに、同文化に興味を持つ。 以降、さまざまな音楽に触れ続け、キャリアとしては18歳から始めたダンスからスタート。 HIP HOP と邂逅してから20年程度経過した頃、「誰かの記憶に残るような人間になりたい」と思い、音楽活動を開始。 替えがきく歯車ではなく、世界で唯一の存在となるべく、成功よりも失敗が積み重なりつつも、現在の活動に至る。 大黒柱・父・社会人・音楽・イベント主催—— 何足もの草鞋を履き、苦悩・葛藤する日々が始まったが、これまでの人生で最も濃密かつ、充実した日々を送ることができている。 何気ない日常生活をリリックに昇華することで、いかにすばらしい人生を送っているのかを歌う。 出てくる単語のほとんどが生活上にあるもので、これらで形成されたリリックとライムは、あなたの耳元に優しく寄り添うだろう。 「泥臭くても、継続することだけが取り柄の男」——それがTempest。
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