あの日の残響

この曲は、長きにわたる閉塞感と、それに抗おうとする不屈の魂の叫びを、夜明け前の静けさの中で描き出すブルースです。

天井の木目を数え、眠れない夜を過ごす男。彼の心には、30年分の無力感と、それでもなお消えない「悔しさ」が渦巻いています。
「誰のための国なんだ、誰のための明日なんだ」という問いかけは、静かな絶望から、やがて力強い反骨精神へと変わっていく。

この曲は、諦めかけた自分自身に「もう一度問い直せ」と語りかけ、不器用でもいい、独りでもいい、最初の一歩を踏み出す勇気をくれます。

アグレッシブでありながら繊細なギターソロは、心の奥底で燃え続ける怒りと、それでもなお失われない希望を表現。
夜明けは遠くても、その残響が「俺たちの国だ」「俺たちの明日だ」と叫び続ける限り、希望は消えない。
これは、夜明けを待つすべての魂に捧げる、力強い覚醒のブルースです。