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エド・シーランの「Supermarket Flowers」のDNAを受け継ぐ、極限まで親密で涙を誘うアコースティック・インディーポップの傑作です。
68BPMの穏やかなCメジャーの響きの中、単一のマイクで録音されたような部屋の空気感(ルーム・アンビエンス)を意図的に残しています。ボーカルには一切のリバーブをかけず、息遣いや感情が高ぶった際の声のひび割れまでをそのまま収録することで、人間の不完全さを美しさとして肯定するドライで生々しいプロダクションが貫かれています。
テーマは「誰にも見えない心の傷と、生き抜いてきた歴史」です。「男は泣いてはいけない」という言葉の呪縛や、「助けて」と口に出すまでの果てしなく重い3秒間など、心理的な深淵を懺悔室(Confession booth)のように語りかけます。傷跡は弱さではなく、生き抜いた証であると優しく肯定するメッセージが胸を打ちます。
ギターの演奏が完全に止まるブリッジのスポークンワードを経て、ラストコーラスで初めてストリングスが加わる劇的な展開は、圧倒的な感情の解放(カタルシス)をもたらします。最後は楽器が消え、声だけで「大丈夫(You're okay)」と繰り返される、深く心を癒やす一曲です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。