トラックリスト

  • Play music

※ 試聴は反映までに時間がかかる場合があります。
※ 著作権管理事業者等が管理する楽曲は試聴できません。

「塞翁が馬」(さいおうがうま)は、中国の故事に由来する成語で、日本語では「塞翁の馬」とも呼ばれます。この故事は『淮南子(えなんじ)』という古代中国の書物に記されています。その寓話を通じて、人生の幸不幸は予測できないものであり、一見不幸に見える出来事が後に幸運を招いたり、逆に幸運が不幸のきっかけになることもあるという教訓を歌にしました。

「人間万事塞翁が馬」  

北風に舞う 黄土(こうど)の風 
馬が消えた 
荒野の彼方
人は嘆き 老翁(ろうおう)は微笑む

「これぞ幸いになるかもしれぬ」

時が巡りて 春が来て
逃げた馬は 
駿馬(しゅんめ)を連れ帰る
人は喜び 
老翁(おきな)は静かに
「災いの種 となるやもしれぬ」

幸せと不幸は 裏表
運命(さだめ)は常に 
移ろいゆく 今は泣いても 
やがて笑う
それがこの世の理(ことわり)なり


若き息子 駿馬(しゅんめ)にまたがり
落馬して 
足を折る怪我
人々は嘆いて 老翁は語る
「これが幸い 
招くやもしれぬ」

胡と戦 遂に始まる
若者たちは 
戦地へ散る
だが傷負いし その息子だけ
徴兵逃れ 命拾う

幸せと不幸は ひとつ道
風に乗り来て 
風に去る 時に裏切り時に
救うそのすべてを 受け入れよ


運命(さだめ)の風が 吹くままに
今日の嘆きは 
明日の光
悲しみにも 
意味がある
それが「塞翁が馬」の道なり