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Solitude

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灰色の空を横切る重たい機影が象徴するように、本作『Solitude』は、徹底した内省と既存ジャンルへの静かな反逆を試みた作品である。

本作の根底にあるテーマは「ダブテクノという文脈からの逸脱」だ。「マイナーコードにオートフィルターがかかっていれば、それはダブテクノとして成立する」という独自の解釈を命綱とし、それ以外の強固なセオリーを意図的に解体している。地を這うような重低音のサブベースは、アコースティックなアップライトベースやエレキベースの響きへと置き換えられ、規則的な4つ打ちのキックは、ベースミュージック的なブレイクスや、生成シーケンサーによる予測不能なカオスへと姿を変えた。グラニュラー・シンセシスとサイン波のみで構築された実験的な空間も配置されている。

『Solitude(孤独)』というタイトルを冠してはいるが、本作は単に静寂へと沈み込むだけのアンビエント作品ではない。深い底へと向かうトラックと、衝動的なアッパーなトラックが波のように交互に押し寄せる構成となっている。それは、孤独な時間のなかで突如として訪れる焦燥や、思考の明滅といった「静と動」のリアルな精神状態のうねりそのものである。

そして、その予定調和な波は、最終トラック『Hammer』において文字通り粉砕される。TB-303による攻撃的なアシッド・ベースが鳴り響くこの異色のトラックは、心地よい音響空間に安住することを拒む、本作最大のカタルシスにして決定打である。

ジャンルの安全地帯を抜け出し、自由と孤独の境界線で鳴らされた全8曲。

アーティスト情報

  • Ash Room

    東京在住、56歳でデビューした電子音楽家。 90年代のテクノシーンをDJとして通過し、レコードショップでの勤務経験を経て、2025年、56歳にして自身の音楽制作を開始。 「Ash Room(灰の部屋)」の名義通り、社会の喧騒から隔絶された静寂と、個人の内面に沈殿する感情を音像化する。 ダブ・テクノを基調としつつ、グリッチ、アンビエント、実験的なエレクトロニカを横断。 長年のリスナー体験とオーディオマニアとしての視点から導き出されるサウンドは、ハイレゾで構築された「没入」のための装置である。 深夜から早朝にかけての孤独に寄り添う、大人のための電子音楽。

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