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ジャマイカの土着的な精神性から生まれた神聖なリズム、「ナイヤビンギ」。本作『Meditations』は、その血の通った原始的な鼓動を一度解体し、極限までストイックな電子音響として再構築した抽象的な意欲作だ。
一切の過剰な装飾を削ぎ落とした無機質な空間には、深く脈打つようなサブベースと、緻密に配置されたグリッチノイズの破片だけが淡々と反復される。その冷徹なまでの引き算の美学は、ディープなミニマルテクノやダブテクノの機能美とも強く共鳴している。
展開を急ぐことなく、ひたすらに「間(ま)」と「音のテクスチャ」の微細な変化を探求するこのサウンドスケープは、聴く者を外界から切り離し、深いトランス状態へと誘う。
部屋の明かりを落とし、ただひたすらにこの底なしの没入感に身を委ねてほしい。
東京在住、56歳でデビューした電子音楽家。 90年代のテクノシーンをDJとして通過し、レコードショップでの勤務経験を経て、2025年、56歳にして自身の音楽制作を開始。 「Ash Room(灰の部屋)」の名義通り、社会の喧騒から隔絶された静寂と、個人の内面に沈殿する感情を音像化する。 ダブ・テクノを基調としつつ、グリッチ、アンビエント、実験的なエレクトロニカを横断。 長年のリスナー体験とオーディオマニアとしての視点から導き出されるサウンドは、ハイレゾで構築された「没入」のための装置である。 深夜から早朝にかけての孤独に寄り添う、大人のための電子音楽。
ねずみレコード