歌詞

ボーカル 晴弥 と M Ryo のコラボレーション楽曲。
前作から約2年の時を経て再びタッグを組んだ二人は、オンラインでのやり取りを通して互いの感性をより理解し合い、さらに磨き上げられた歌とトラックで戻ってきた。
聴く者の心に静かに染み込んでいくような本作は、二人の成長と音楽に対する純粋な情熱が結晶となった一曲である。
本作のテーマは 「別れた恋人への忘れられない想い」。
主人公の男性は、時間が過ぎてもなお心にこびりつく記憶から抜け出せず、どこに行っても、何を見ても、ふとした瞬間に彼女と過ごした日々を思い出してしまう。
前に進もうと明るく振る舞いながらも、胸の奥に潜む寂しさは消えない。
タイトルが示す通り、孤独と向き合い続ける一人の男の姿が、切なくもリアルな言葉で描かれている。
ボーカル晴弥の 深く響く低音ボイスは、ただ美しいだけでなく、聴いた瞬間に胸に手を当てられたような温度感と、静かな痛みを伴って心に届く。
言葉と呼吸の隙間を感じさせるような囁き声は、感情を必要以上に飾ることなく、あえて抑制された表現で孤独の重さを伝えている。
どこか脆さを抱えた歌声だからこそ、主人公の痛み、未練、そして小さな希望までもが真っ直ぐに刺さる。
対してトラックは、作曲・編曲を担当する M Ryo の洋楽的センスが随所に光る。
壮大さを感じさせるシネマティックなサウンドデザイン。
余白を大切にしたChillでスモーキーな質感。
晴弥の声が最大限に引き立つよう計算し尽くされたインストゥルメンタルは、まるで夜の都市の中を一人でドライブしているような、静かに流れる孤独の時間を表現している。
重すぎず、しかし決して軽くもないそのバランスが、歌詞の世界観と完璧に溶け合っている。
楽曲の言語は 日本語 × 英語。
耳に残る韻とメロディの流れを重視した言葉選びは、国境を超えて心に届く普遍性を持っている。
日本のリスナーを中心に発信される作品ではあるが、ジャンルや言語に囚われない二人の音楽性は、より広い視野と未来を感じさせる。