

名前を失くした街に
静かに 夜が降りる
ノイズの向こう
誰かが 息をしてる
窓の向こうで また空が光る
昨日まであった塔はもうない
壊れたラジオ 胸に抱くように
誰かが今夜も 耳を澄ましてる
最後にあなたが 何を言ったのか
思い出せない夜が増えても
名前をひとつ 口にするたび
胸の奥だけ まだ温かい
記憶はいつか
形をなくしても
抱きしめられた温度まで
消えはしないから
愛は消えない
何も残らなくても
声も 写真も
帰る場所さえ失くしても
あなたを愛した
私がここにいる
それだけは誰にも
奪えないから
この声が途切れる
その瞬間まで
あなたへ
歌っている
午前零時 周波数を合わせる
途切れるノイズ 拾う微かな声
境界線も 掲げた旗も
この数分だけ 意味をなくしてく
正しさだけを 握りしめるほど
誰かの痛みが 見えなくなってく
名前も知らない 遠くのあなたと
同じ歌を聴く それだけでいい
焼けた街にも
残るものがある
守りたかった
その想いまでは燃やせない
愛は消えない
時代が変わっても
昨日信じたものが
崩れてしまった夜にも
あなたを愛した
私がここにいる
その事実だけは
嘘にならない
もう会えなくても
触れられなくても
この胸は今も
あなたを知っている
もし いつの日か
あなたの声まで忘れて
その横顔さえ
うまく描けなくなっても
あなたを愛したとき
確かに笑った私を
どうか最後まで
失くさせないで
聞こえますか
夜の向こうで
まだ息をしているあなたへ
小さくていい
声を重ねよう
朝が来るまで
愛は消えない
すべてを奪われても
国も 言葉も
昨日の記憶さえ失くしても
誰かを愛した
心が残るなら
私たちはまだ
明日を選べる
戦うためじゃない
勝つためでもない
もう一度 誰かの手を
取れる日のため
この声を残す
夜が明けるまで
愛は
ここにある
ノイズの向こう
微かな声で
「聞こえてる」
それだけでいい
今夜も
歌っていられる
- 作詞者
D:RISE
- 作曲者
D:RISE
- プロデューサー
D:RISE
- ボーカル
DG5

DG5 の“愛は消えない”を
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ストリーミング / ダウンロード
『声の記憶』アルバム説明
声は消えても、愛した記憶までは消えない。
『声の記憶』は、もう会えない大切な人へ向けて歌い続けるひとりの歌姫を軸に、追憶、喪失、届かない想い、そして再生を描いた物語。
「おぼえていますか」と過ぎ去った日々を問いかけ、
届かないと知りながら、それでも歌い続ける。
やがて彼女は気づいていく。
探していた声は、遠いどこかにあるのではなく、
愛された時間とともに、自分の中に残っていたことに。
悲しみを忘れるのではない。
愛したことを抱いたまま、もう一度明日へ歩き出す。
『愛は消えない』
『おぼえていますか』
『届かない歌』
『微かな声』
4つの歌がひとつの物語となってつながる、
DG5が描く、静かで成熟した「愛と記憶」の連作。
忘れないことは、立ち止まることじゃない。
その声を胸に、生きていくこと。
――『声の記憶』。



