廻る町の群像あるいは憧憬のジャケット写真

歌詞

音楽

小林唯

火葬場のある高台を下って

近所の寂れたパチンコ屋さん横目に

一人暮らしの西陽が迫るアパート

ラジオから流れてるクロマニヨンズ

風邪を引いたらさ「医者に行け」としかめ面

君が好きだった『スピードとナイフ』

猫が階段をトタトタとのぼってきて

カラカラと皿に餌をやる

どうして僕らは生まれてきたんだろ

どうして僕らは死んでいくんだろ

耳にこびりつく誰かの音楽で

僕らはいつでも歌の中

「春がきたらさ旅にでも行きたいね」と

丸をつけたカレンダー風に揺れている

いつか君からもらったオルゴールは壊れた

カタカタとゼンマイが軋んでいる

骨の爆ぜる音 パチンコ玉弾く音

僕を呼ぶ声 夕暮れのチャイム

膝で丸まって 猫は寝息を立ててる

遠くの方でたなびく煙

誰かと誰かが愛し合っても音楽

誰かと誰かが殺し合っても音楽

耳にこびりつく誰かの音楽で

僕らはいつでも

ああ愛する人が生まれた日も音楽

愛する人を亡くした日も音楽

いつかは僕も消えていく音楽

鳴らし続ける風の中

僕はいつも歌の中

  • 作詞

    小林唯

  • 作曲

    小林唯

廻る町の群像あるいは憧憬のジャケット写真

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2023年末に行っていたレコーディングが生活の変化などにより遅々として進まず、諦めムード漂う中「探偵ナイトスクープ」の「抱き続けた性への違和感…凄腕投手が挑む『最後の140キロストレート』!」という回をみてできた『ナイトスクープ』を皮切りに新曲が量産されてしまった。
さらに、ガットギターに持ち替えたことでレコーディングは泥沼化。
しかし、練習に練習を重ね遂にリリースまでこじつけたのであった。

一曲ずつの繋がりは薄いものの、常に生活を言うものの隣にある音楽であり、その集合体である。

アーティスト情報

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