草臥れた足取りで月まで行くのさ
息は止めといてね、死にたくはないでしょう?
君が裸足で跨いでいく様を見上げたら
引き攣る瞼から溢れそうな置き去りの気持ちが顔を出す
思い出だけ集めた部屋の中、動けないまま何かを待っている
そして月にたどり着く頃にはまるで別の人みたいだね
夜を終えて僕らは子供になる、それはまるで魔法のよう
いつか終わる時間の中でずっと無邪気に笑っていれる
意味のない言葉を束ねて新しい針に灯すよ
加速する暗闇の中でやっと僕らは目を見て話すの
理屈と鯉の無様なパレードは夕焼けを背にして
揺れるカーテン、その隙間から指を忍ばせる
何が正しいかなんてもう随分前から分からなくなっているのに
神様、もう悲しみを引き取らないで
今じゃもう美しい塵の中を漂う寄る辺無い気持ちさえ愛おしい
退屈と恋も終わりになって
その裾を掴んでも次第に消えてしまうの
夜を終える頃に答えるから今はただ離さないでね
いつか終わる時間の中で、すっと僕らは黙ってしまう
意味のない言葉も時間もかけがえのない僕らのもの
いずれ失くしてしまうとしたって忘れないでね
僕らの答えを
- 作詞
いしかわまさひろ
- 作曲
いしかわまさひろ
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